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何度見ても泣ける!熱血職業ヒーローアニメ『TIGER & BUNNY』


TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) 1 [DVD]

今回ご紹介するのは、2011年4月から9月までテレビ放映され、既に2本の劇場版も公開されている名作『TIGER & BUNNY』。この作品の魅力を簡単にご紹介!

『TIGER & BUNNY』とは?

『TIGER & BUNNY』(タイガー・アンド・バニー)は、ガンダムで有名なサンライズが制作を担当したアニメオリジナル作品。特殊な能力を持った人間・「NEXT」として生まれてきた者たちが、街の平和を守る正義のヒーローとして活躍する姿を描く。

ヒーローものというと、国内に限らずスパイダーマンやバットマンなどように、ある一人のヒーローが中心で描かれることが多い。しかし、本作には複数のヒーローが登場し、しかも彼らは「HERO TV」という番組を支える、職業ヒーローでもあるのだ。ヒーローたちの着ている胸や肩などに企業広告をあしらったスーツが何ともシュールで、独特の世界観を演出。男性のみならず、女性ファンからも絶大な支持を受けた。放送開始から4年経った今も、根強いファンの支持を受けている。

ヒーロー×バディ

本作の主人公「ワイルドタイガー」こと鏑木・T・虎徹は、バーナビー・ブルックスJr.と共に、ヒーロー界初のコンビとして「TIGER & BARNABY」を結成することになる。熱血漢で無鉄砲な性格の虎鉄と、実に冷静でどこか冷めているバーナビー。非常に対照的な2人が、反発しあいながらも次第にお互いのことを認めていく。

虎徹はバーナビーのことを「バニー」と呼ぶのだが、これが転じたのが作品タイトルの『TIGER & BUNNY』。本作の一番の見所は、まさにこの二人の男の「対立」と「成長」、そして「信頼」だといえるだろう。

それぞれの正義の形

本作はヒーローものということで、やはり基本的な構造は「勧善懲悪」である。正義のヒーローが犯罪者たちを捕まえる。何とも単純で明快なストーリーのように思える。しかし本作の魅力は、単なる「勧善懲悪」に収まらないテーマの深さにある。「ヒーローは何のためにいるのか?」「ヒーローがヒーローたる所以は何なのか?」「特殊な能力を持った彼らは人間とは別の存在なのか?」人々の生き様を巡る様々な疑問やテーマを絡ませつつ、物語が展開していく。

巧みなストーリー展開

本作の大きな特徴として挙げられるのが、その巧みなストーリー構成。全く無駄のない分かりやすい展開の中で、様々な伏線が一つ一つ明らかになっていく。果たしてバーナビーの両親を襲った事件の真相は…?犯人の正体とは…?

そして、更に一歩踏み込んだ楽しみ方として、25話全てに登場する「巻き込まれ少女」に注目していただきたい。毎話必ずどこかにいるので、目を凝らしてモブキャラ少女を捜索しよう(笑)

主題歌が名曲過ぎる!

タイバニの主題歌は本当に名曲揃いだ。特に、TVアニメ版最初OP曲「オリオンをなぞる」の人気はすこぶる高い。タイバニの世界観と見事にマッチした歌詞と、軽快なリズム、登場人物たちの魅力が前面に押し出されたアニメーションとカッコイイ要素がてんこ盛りだ。歌うのは、UNISON SQUARE GARDEN。

さらに、私個人的にはED曲の「星のすみか」も同じぐらい好きな曲。EDらしい情感たっぷりのメロディに虎鉄とバーナビーの後姿と、とても魅力的なナンバー。歌うのは藍坊主。