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アニメ嫌いな人がいる5つの理由と実写映画やドラマとの違い


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あなたの周囲にも、なぜかアニメを毛嫌い、もしくは異常なまでに目の敵にしている人っていませんか? 私の経験上、そういう方は2つのパターンに分かれます。1つ目のパターンは、アニメが嫌いになるような直接的な経験をしたケース。2つ目のパターンは、ちゃんとした理由があるわけではなく、固定観念やバイアスが掛かってしまっているケースです。

相手がこの1つ目に当たる場合は、我々にもう為す術がありません。しかし、もしも相手がこの2つ目に該当する場合、これは非常に勿体ないことだと私は思います。アニメ作品というだけで毛嫌いするのではなく、ぜひ面白いアニメ作品にも出会ってほしい。そう思うからです。

さてそこで今回は、このなぜそこまで「アニメが嫌いだと思ってしまうのか?」という理由について、自分なりに分析してみたいと思います。加えて、実写映画やドラマとの違いについても考察していきます。

アニメが嫌いな5つの理由

「アニメ好き」な知り合いが好きになれないから

これは、自分の経験を基にアニメを嫌いになってしまうケースの代表例だと思います。自分自身はアニメについて悪いイメージを持っていなくとも、「アニメが好きだ」という知り合いがどうも好きになれない、という経験から「アニメ好きな人は嫌いだ」というイメージが定着してしまうのでしょう。

これはまあ仕方のないことではありますが、意外とアニメ好きな友人ができたりすると、ひょっこり「アニメ嫌い」が治ったりもします。

アニメは「子どもが観るものだ」と思っているから

これは中高年の方に多いケースですね。子どもの頃にTVでアニメを観ていた経験はあるものの、ある程度物心がついて大人になってからはほとんどアニメを観たことがないというケースです。

しかしこの場合、なぜか大抵「ジブリ作品」は別枠になることが多い気がします。こういう方に「なんで?」と聞くと、「あれは映画だから」といった答えが返ってきた経験があります。

ですが、『ポケットモンスター』や『妖怪ウォッチ』、『名探偵コナン』や『ドラえもん』、『クレヨンしんちゃん』などのアニメ映画があることを考えれば、明らかに的外れな回答だとわかりますね。(上記5作をはじめとする子ども向けアニメ映画は、大抵大人が観ても楽しめますが)

「アニメ好き=オタク」と思っているから

これは結構よくあるケースですが、「アニメ好き=オタク」だと思っている方が意外と多い気がします。

そもそも、「オタクとは何か?」というのも難しいテーマではあるので厳密なことは言えませんが、「マンガ好き=オタク」とは必ずしも言えない点から見ても、これは明らかに乱暴すぎる思考だとわかりますね。

あまりにも現実とかけ離れているから

アニメが嫌いな人に、「なぜアニメが嫌いなのか?」と質問すると、こんな回答をする人もいました。「あまりにも現実とかけ離れているから」と。

たとえば、登場人物の顔があまりに現実と離れすぎていて感情移入できない、とか、設定や世界観が理解できない、といった内容です。ただこういう理由を挙げる方の場合、小説や映画は意外と好きだったりします。

どの作品も同じに見えるから

これは正直、否定しようのない部分もありますね。そもそもアニメは、マンガやライトノベルを原作とするケースも多いですし、そもそもの視聴者の想定を10代・20代に絞っている作品も多いからです。特にライトノベルを中心に「テンプレ」の物語というのは確かに存在していて、学園ハーレムや異世界ファンタジーなど、挙げ始めればキリがありません。ただ、そういった物語が思春期から青年期にかけての年齢層にウケやすいという事実があれば、ある種仕方のないことではあるのです。

とはいえ、もちろん全部が全部同じというわけでは当然ありません。数ある作品の中から、意外性のある作品を見つけ出すのもまた一興です。

そしてさらに、アニメ好きがアニメ好きで居続けるためには、それぞれの作品の「違い」を感じ取り、常に新しい気持ちで作品を楽しむことができる素養も必要なのでしょう。

実写映画やドラマとの違いはどこにあるのか?

ここまで、「アニメが嫌いだ」と思う理由について分析してきました。しかし、私がここで敢えてアニメと同じ議題に挙げておきたいのが、実写による「映画」や「ドラマ」です。

映画やドラマは「嫌い」とは言わない?

アニメとは違い、映画やドラマの場合「映画やドラマって一口に言っても、色んな作品があるよね」っていう共通認識がしっかりとそこにあるような気がします。だからこそ、「私、映画(ドラマ)嫌いなんだよね」と言う人にはほとんど会ったことがありません。これに近いニュアンスを相手に伝えるならば、恐らく「私、映画(ドラマ)苦手なんだよね」もしくは「私、あんまり映画(ドラマ)観ないんだよね」と言うのが一般的でしょう。

多様性を認識しているかどうか

つまりこれは、「多様性を認識しているかどうか」の問題ではないかと思います。「映画」や「ドラマ」を一括りに「嫌い」と言ってしまうのは、「色んな作品がある中で」あまりに乱暴であると認識しているわけです。しかし、「アニメが嫌い」という人は、たとえそこに明確な意識がなくとも、アニメが「全て同じもの」であるかのように扱っているわけです。

まとめ

アニメが嫌いな5つの理由と実写映画やドラマとの違いについて、私なりの意見をまとめてきました。

当の私はというと、これまでアニメ好きの一人として、一人でも多くの方にアニメの楽しさを知ってほしいという思いで、アニメ関連のコラム記事などを書いてきました。しかし、いくら面白いアニメを紹介したところで、やはりそれだけでは限界があります。変えていくべきは、まずは意識の部分から。地道なことではありますが、まずは今回こういった経緯で筆を取った次第です。

普段あまりアニメを観ない人も、ぜひこの機会に1本だけでも観てみてほしいなと思います。

 

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※追記

語弊のあるタイトルだったため、修正しました。