"透明になる力"を持った少女の辛く悲しい物語『透明人間の骨』が面白い!
僕が愛用している無料漫画アプリ「少年ジャンプ+」で9月26日より連載がスタートした『透明人間の骨』という作品を読みました。この漫画が非常に面白くて久々にしびれたので、早速個人的な感想や作品の概要をまとめてみようと思います。
※インストールされていない方はこの機会にぜひ
『透明人間の骨』とは?
作者は『γ-ガンマ-』の荻野純さん
『透明人間の骨』の作者は、「ジャンプスクエア」にて2013年4月号から1年半ほど連載された『γ-ガンマ-』の荻野純さん。『γ-ガンマ-』の連載終了後は初の連載作品です。
今回の『透明人間の骨』は『γ-ガンマ-』とはやや毛色の異なる作品。まだ第1話のみの公開ですが、やや重たい雰囲気で青年向け作品の印象でした。
ちなみに、この『透明人間の骨』という作品は2016年の「週刊ヤングジャンプ 31号」に特別読切として掲載されたものが元となっています。
「少年ジャンプ+」での更新は毎週火曜日です。
『透明人間の骨』の概要・あらすじ
普通を、痛みを求め、少女は生きる。
来宮家では、日頃から母に手を挙げる父。我関せずを貫く兄。幼き日の主人公・花(あや)が「ここに居たくない」と念じた矢先、“透明になる”力を得る。時は流れ、15歳になった花はある日・ある出来事を契機に決意を固め…。
主人公は15歳の少女「来宮花(きのみや あや)」。物語の発端となるのは、花が9歳の頃に起こったある出来事です。
花の家庭では、父が母に対して日常的に暴力をふるっていました。そしてある日、母が理不尽な理由で父に殴られる瞬間を目の当たりにした花は、「ここに居たくない…」「別の家に生まれたかった…」と願います。すると、花は念じるだけで透明になれる力を手に入れ、ちょっとした憂さ晴らしを開始。しかし、それから半年ほど経ったある日を境に、花は“透明になる力”を使うことをやめてしまいます。
そして15歳になった花は、とある出来事をきっかけに再び“透明になる力”を使うことになります。
『透明人間の骨』の見所
少女が“透明人間”として生きる意味
「透明人間」という題材をここまで重苦しい雰囲気で扱った作品は他にあまり例がないように思います。特に、決して明るいとは言えないひとりの少女がこの能力を手にしたことで、どのような人生を歩んでいくことになるのか?そして、少女の前にはどんな苦難が待ち受けているのか…?今後の展開が非常に気になります。
感情を描写で表す豊かな表現力
『透明人間の骨』は、登場人物たちの表情が非常に豊かなのが特徴のひとつ。特に、恐怖や怒りといった感情をわずかな台詞と鬼気迫る表情で見事に描写している点が見事です。やや主人公である花のモノローグが多い印象ですが、トータルでみても文字が少なめ。背景の丁寧さなど、画力の高さも楽しめるポイントと言えそうです。
まとめ
以上、好評連載中の『透明人間の骨』についてまとめました。
第1話「鳥兎(うと)」は66ページの大ボリュームで読み応え十分。また、10月9日までは、第1話を読むだけでアプリ内で使える通貨が「30コイン」もらえます。これだけでも十分お得なので、この機会にぜひチェックしてみてください。
なお、待望のコミックス第1巻は11月17日発売です。