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漫画で学ぶ「人生のこと」『いつだってマンガが人生の教科書だった』


皆さんは、アニメや漫画、映画や小説などの物語をみるとき、どのようなことを楽しんでいますか?面白いと思うポイントは人それぞれでしょうが、ただ「楽しかった」とか「感動した」というので終わらせてしまうのは非常に勿体ないなあと私は思います。
これらのコンテンツには、もちろん制作者の方々が伝えたい思いが詰まっています。しかし私が思うに、そこには制作者が意図していないメッセージも含まれているのではないでしょうか?それは、人の想像によって創られた疑似世界に生を受けた登場人物たちが、その世界で懸命に生きていく中で生じたもの。そしてそのメッセージは制作者が伝えたい思いとは違い、みる人によって感じ方が大きく異なるはずです。

こんなことを考えながらこのブログでもアニメや映画などを紹介してきたのですが、偶然にもこんな私と同じようなことを考えている方の一冊と出会いました。もしあなたの周りに「漫画やアニメなんてただの空想だ」などと卑下する人がいるとしたら、是非この本を読ませてあげてください。

いつだってマンガが人生の教科書だった

本書は、著者が漫画から学び取った人生におけるエッセンスを56個紹介している一冊です。テーマは様々ですが、今の自分の心に刺さるものが必ず見つかります。今回は私が心を掴まれた人生における哲学をいくつか簡単にご紹介します。

強いほどに「正論」よりも優先しなければならないものがある

正しさを執拗に叫ぶのは、あなたが弱いからだ。

―『ブラックジャックによろしく』佐藤秀峰

正論というのは、基本的に誰でも口にできます。しかし、それをことさら声高に叫んでいるというのは、その人が弱い立場にいることを示す何よりの証拠です。 

もし何か正しさを証明したいのなら、それを執拗に叫ぶのではなく、叫ばなくても良い状況を作り出す方が大事なのかもしれません。

人が人生の中で追いかけるものとは?

人は思春期までに満たされなかったものを、生涯追い続ける。

―『殺し屋1』山本英夫/小学館

この言葉は、私自身にも非常によく当てはまる目から鱗の真理でした。

私の場合思春期までに満たされなかったのが、「自分が本気で取り組めるもの」です。私は基本的に何をやってもそこそこできてきたのですが、だからこそ本気で取り組んだと言えるものがほとんどありませんでした。それを見つけるべく今は模索中の日々です。

この記事を読んで下さっている皆さんは、今何を追い求めて生きているでしょうか?もしかするとそれは、思春期までに満たされなかったものかもしれません。

 「群れるのが楽しい」ということは才能がないということ

才能を磨くということは、孤独を選ぶと決断することだ。

―『ウラノルマ』

才能があるということはつまり、それと同じレベルの人が少ないということを意味します。そして、基本的に人は自分と同じレベルぐらいの人と行動を共にするものです。これは、どんなに意識の高いコミュニティであったとしても、群れを作れるほどの人数がいるという時点でそこに秀でた才能はない、ということを意味しています。

もし自分に才能があると信じたいのなら、大勢で群れるのではなく、敢えて孤独を選べる覚悟が必要でしょう。

プライドはどんなに高くてもいい

成長する人生を辞退した人間に、プライドを持つ資格はない

―『ゴルゴ13』

 「あいつはプライドが高い」という言葉は結構よく耳にしますが、これは基本的にネガティブなイメージで用いられています。しかし本来、プライドが高いことは全く悪いことではありません。自分らしい人生を送るうえで、プライドを持つことは非常に大切です。

本当の意味で悪いのは、自分自身が成長することを辞めたにもかかわらずプライドを捨てずに持ち続けることです。自己成長の伴わないプライドは、他人を蹴落としたり欺くことでしか持続できません。

まとめ

以上、『いつだってマンガが人生の教科書だった』のおすすめポイントをご紹介してきました。ここで紹介した4つ以外にも、きっとあなたの心に刺さる言葉が見つかるはずです。

自分の人生に底知れぬ閉塞感を感じている方。このままの人生でいいのかと思い悩む方。もしそういった方がいるとしたら、この本を読めば何か新しい道が開けてくるかもしれません。

 

※一応補足しておきますと、本書で紹介されてされているエッセンスは「台詞」ではありません。登場人物たちの台詞や生き様から著者が導き出した「法則」のようなものです。

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