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『パティシエさんとお嬢さん』レビュー!Twitter発のほのぼの恋愛ドラマ!


今話題の漫画を読んでその感想をレビューする連載企画の第13弾。今回の作品は、Twitterで大きな話題となり、遂に書籍化を果たした漫画『パティシエさんとお嬢さん』です。

本作は、お互いに名前も知らない男女がスイーツを通して出会い、恋に落ちるという物語。両想いでありながら、なかなか進展しない二人の関係を描いたほのぼの恋愛漫画です。

今回は僕が本作『パティシエさんとお嬢さん』を読んだ後の感想をレビューすると共に、本作の概要やあらすじ、見どころも簡単に解説していきます!

『パティシエさんとお嬢さん』とは?

Twitterで大きな話題となり、半年余りで書籍化が実現!

本作『パティシエさんとお嬢さん』は、漫画家の銀泥(ぎんどろ)さんが自身のTwitter上に投稿した4ページの漫画が元となっている作品。2017年の9月4日に投稿されたこのツイートは瞬く間に拡散され、現時点で累計14万リツイート・40万いいねという大きな反響を受けています。

作者の銀泥さんはこれまで全く無名の漫画家。とあるインタビューでは、元々『るろうに剣心』のような少年漫画を書きたかったと明かしています。*1

なお、4月6日からはWEBコミックサイト「ゼロサムオンライン(一迅社)」にて連載が再開されます。コミックス第1巻の続きがいち早く読みたい方は、こちらもチェックしておきましょう。

物語のあらすじ

「名前も知らない人を、好きになりました」パティシエの『彼』のお店に毎週金曜日にケーキを買いに来る『彼女』。自分の作ったケーキを目を輝かせて選ぶ『彼女』に惹かれるも、店員と客という立場から近づけず名前も聞けず……。Twitterで話題騒然! 200万以上のいいねを獲得している「店員さん×お客さん」の尊すぎる純白ラブコメが待望の書籍化!! イケメンパティシエと天然ふわふわお嬢さん、心の中で叫びがちな二人の両片想いの行方は……?

出典:eBookJapan

舞台はとある街のケーキ屋さん“シュバル”。このお店では、爽やかな笑顔が印象的な青年が働いています。偶然このお店に足を運び、この青年のことを好きになってしまったのが、主人公の可憐な女性。

カチューシャをしたガーリーな服装が似合う彼女ですが、この青年に会うために週1回だけシュバルに足を運びます。実はこの青年も彼女に恋に落ちているのですが、お互いに「店員と客」であるということを意識しすぎて、連絡先はおろか名前すらも聞き出せません。

シュバルの店長・稜(りょう)は、そんな2人を微笑ましく見守りつつ、早く付き合えるようにと色々気を回すのですが…。その先はぜひ本編をご覧ください!

『パティシエさんとお嬢さん』の見どころ

読者さえも名前を知らない2人のじれったい日常

本作の設定において巧妙だなーと思うのが、登場人物であるパティシエさんとお嬢さんがお互いに名前を知らないことに加え、読者にもその名前が明かされていないこと。

2人は「パティシエさん」と「カチューシャちゃん」といった風に、お互いを認識しあっています。2人にとって親しい人も、「アイツ」や「あなた」など、決して2人の名前を口にしないのがなんとも巧妙。

これは僕の勝手な予想ですが、きっと物語の最後の最後クライマックスで、読者にはわからないような形でお互いだけ名前がわかるような結末になる気がします(笑)

稜とパティシエさんとの掛け合いが面白い!

本作は、シュバルで働くパティシエさんと店長である稜との掛け合いも見どころの一つ。パティシエさんとお嬢さんが両想いであることに気付いている稜は、パティシエさんに「早く彼女の名前と連絡先を聞き出せ」とはっぱをかけます。しかし、それでもパティシエさんはなかなか上手くいかずに悩んでいると、次第に稜によるいじりがエスカレート。

「現世中にどうこうなる気あるのか?来世で結ばれるつもりか?」

などなど、ユーモアの利いたいじりが次々と出てきます。

『パティシエさんとお嬢さん』の総評

総合評価:★★★★☆

『パティシエさんとお嬢さん』は女性向けの漫画ではありますが、男性目線で読んでも十分楽しめる作品でした。総合評価は5段階の「4」です!

第1巻自体もまだ発売されて間もないので、第2巻はしばらく先になりそうです。早く続きが読みたいという方は、先ほどご紹介した「ゼロサムオンライン」もチェックしてみてください。