2018年以降にアニメ化予定のおすすめ漫画5選!期待作が目白押し!
以前から「アニメ」と「漫画」は切っても切れない深い関係にあります。中高年の方がアニメのことを「テレビまんが」と呼ぶのも、このことを物語っていますよね。
さて、最近でもアニメ化される漫画というのは毎年数多く登場します。基本的にはTVアニメがほとんどですが、中には『聲の形』のようにいきなりアニメ映画になって大ヒットを記録した作品も。そこで今回は、2018年以降にアニメ化が予定されている漫画のおすすめ作品を5本ピックアップしました。アニメ好きの方もぜひ本編を見る前に原作漫画をチェックしてみてください、
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
TVアニメ『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』は、2018年夏よりBSスカパー!とアニマックスにて放送されます。原作漫画は、皆さんご存知「週刊少年ジャンプ」にて2004年11月から2008年3月まで連載された作品。コミックスは全18巻で完結済みです。
舞台は幽霊たちによる事件が次々と起こる現代日本。そこで幽霊がらみの事件を解決に導くのが、六氷魔法律事務所に所属する天才少年「ムヒョ」と凡庸な助手「ロージー」の二人です。二人は「魔法律」と呼ばれる力を用いて、死霊となってしまった人間たちを次々に裁いていきます。
見どころのひとつは、魔法律を唯一使うことを許された執行人の権限を持つムヒョの華麗なバトルシーン。アニメになってもやはりここは注目して観たいポイントです。また、自分の才能のなさに悩むロージーの葛藤と、ムヒョとの絆にもぜひ注目してみてください。
群青のマグメル
2018年4月にTVアニメ化が発表されたばかりの漫画が『群青のマグメル』です。今のところ放送時期は未定。無料漫画アプリ「少年ジャンプ+」にて連載中で、既刊は2018年6月時点で4巻までです。
舞台は、突如地球に大洋上に“マグメル(聖洲)”と呼ばれる新大陸が現れた世界。このマグメルにはこれまでの人類の常識を覆すさまざまな生物や資源があり、数多くの冒険者たちがこの土地を目指します。主人公は、マグメルで人命救助を行う拾人者(アングラー)として、救助成功率ナンバーワンの少年「因又(インヨウ)」。相棒の「ゼロ」という少女と共に、マグメルでの困難に立ち向かっていきます。
見どころは何といってもバトルシーン。本作の鍵となる概念が「構造力(ラクト)」と呼ばれる力で、自分の想像を実体を変えて操ることができます。漫画でも迫力十分ですが、アニメ化されるとなれば多彩なバトルシーンにも磨きがかかること間違いなしでしょう。
異世界チート魔術師
こちらも2018年4月にアニメ化企画が進行中だと発表された『異世界チート魔術師』です。今のところ詳細は不明。原作は元々「小説家になろう」にて連載中の小説で、コミカライズ版も連載中です。コミックスは2018年6月時点で既刊3巻まで。
本作品はほぼほぼタイトル通りの内容なのですが…(笑)、概要としては現代日本で普通の高校生をしていた男女が突然異世界に飛ばされ、そこで魔法を身に付けて元の世界へと戻る手がかりを探すという物語。なんと二人はいわゆる“チート”と言えるほどの強大な魔力を持っており、ほんの少し修業しただけで強大な力を得ます。
やはりこの作品も見どころはバトルシーン。いきなり使えるようになる二人の強大な魔法は迫力満点です。また、なぜこの二人が異世界にとばされたのか?という謎の真相にも注目してみてください。
ヴィンランド・サガ
2018年3月にアニメ化が決定した漫画『ヴィンランド・サガ』です。放送時期などの詳細は未定。アニメ制作は『進撃の巨人』や『魔法使いの嫁』などの人気シリーズを手掛けてきた「WIT STUDIO」です。原作コミックスは「アフタヌーン」にて連載中。既刊は2018年6月現在で20巻まで。
舞台は11世紀初頭の北ヨーロッパ。歴史の教科書にも登場する「ヴァイキング」たちを描いた作品です。主人公はとあるヴァイキングたちに父親を殺されたトルフィンという少年。その仇をとるため、自らそのヴァイキングと行動を共にして復讐の機会をうかがっています。
本作は史実も意識した重厚な世界観が魅力の作品。戦争や略奪などの描写も多く、大人向けの本格派歴史漫画です。
どろろ
最後は、なんと1969年以来2度目のアニメ化が決定した手塚治虫先生の名作『どろろ』です。コミックスは全4巻まで。
舞台は戦国時代の日本。主人公の百鬼丸は、身体の48箇所が欠損した状態で生まれてきた少年。実の父の願いで妖怪の生贄となったその自分の身体を求めて旅をしていきます。百鬼丸と行動を共にするのが、タイトルにもなっている「どろろ」という幼い少年。共に複雑な生い立ちを持ち、帰る場所のない二人が旅の中で自分にとっての幸せについて学んでいきます。
一度は既にアニメ化された作品ですが、今回新たにアニメ化される内容はやや違った雰囲気になりそうです。
まとめ
以上、2018年以降にアニメ化が予定されている漫画を5本ピックアップしてご紹介しました。
今回紹介した作品はどれもやや系統が異なる作品なので、そのうちどれか1本でもお気に入りの漫画が見つかればうれしい限りです。アニメ化の具体的な情報がまだ出てきていない作品ばかりですが、今から続報を楽しみにしておきましょう!
電子書籍のメリット・デメリット。紙との違いと活用法も解説します!
電子書籍を3年以上愛用している電子書籍大好きライターの岡本です。この記事では、今まで紙の本にこだわってきたけど、そろそろ電子書籍に移行しようかな…と考えている方へ、僕がこれまで電子書籍を使ってきた中で感じたメリットやデメリットを解説していきます。
また、電子書籍をより良く活用するためのポイントも紹介するので、電子書籍への移行でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください!
電子書籍のメリット
①欠本・在庫切れがない
電子書籍の大きなメリットといえば、欲しい本がいつでもどこでもすぐに購入できるという点。特に、書店での在庫がすぐに無くなってしまうような人気の小説などを購入する際には、本を探し回る必要もなく圧倒的に便利です。
丁度最近の事例で言うと、『名探偵コナン』の劇場版作品『ゼロの執行人』の人気を受けて、その特集を組んだ月刊アニメ誌「アニメディア 2018年6月号」と、キーパーソンとなる安室徹を主人公としたスピンオフ漫画の第1話が掲載された「週刊少年サンデー 2018年24号」がいずれも品薄の状態となりました。
ファンとしては一刻も早く手に入れたいだけに、電子書籍であればこういった書店の在庫状況に関わらず、欲しい本が手に入るのが大きなメリットです。
②紙の本よりも圧倒的に安く買える
もう一つ電子書籍のメリットとして挙げておきたいのは、紙の本よりも圧倒的に安く買えるという点。なぜ安く買えるのか?という理由を詳しく説明します。
まず、電子書籍ストア大手のKindleをはじめ、数多くの本の定価は紙よりも電子書籍の方が安く設定されています。中には電子書籍の方が数百円も安い場合があるので、発売直後に購入しても電子書籍の方がお得です。
また、電子書籍ストアでは頻繁にお得なキャンペーンが開催されています。もちろんタイトルにもよりますが、10~30%程度の割引は日常茶飯事。時には定価50%OFF以上の割引がつくこともあります。キャンペーンのほかにも、楽天koboなどクーポンを豊富に揃えているストアもおすすめです。
さらに、電子書籍ストアはポイント還元率が高いのも魅力。通常のポイント還元率はストアによって異なりますが、ポイント10倍キャンペーンなどを開催する場合も多いです。
③場所を取らず何冊でも持ち運べる
紙の本は購入後に自宅で場所を取りますが、電子書籍はクラウド上にデータを保存しておけるので、スマホやタブレットの容量を圧迫する心配もありません。
また、移動中の読書にも電子書籍が圧倒的に有利。例えば、旅行の移動時間に新幹線などで本を読もうと思ったら、カバンに紙の本を入れるのは意外と荷物になりますよね。少しでも荷物を減らしたいけど、本も読みたい…という方にとっては、電子書籍の導入がおすすめです。
電子書籍のデメリット
①所有しているという実感が薄い
漫画や小説など巻数が多い本の場合、その全てを揃えて自宅に飾っておきたいという方も多いでしょう。しかし、電子書籍の場合はその点の所有欲は満たされません。友達に見せびらかすこともできなければ、横に並べてただ眺めるということもできないわけです。
また、これに付随して電子書籍の場合によくあるのが、買ったことを忘れてしまうという現象。気軽に購入できるうえに場所を取らないからこそ、「早く読まなきゃ」という意識が働かずに買ったままにしてしまいがちです。
②一部の付録が付いてこない
雑誌の付録でよくあるのが、バッグや文房具、DVDなどの特典。こういったモノの付録が付いている雑誌の場合、電子書籍版には付録が付いてこないケースがほとんどです。その分価格は安くなっていますが、付録が欲しいという方は紙の雑誌を買うほかありません。
ただし、電子書籍ストアによっては、紙の雑誌を買うと追加料金なしで電子書籍版も読める場合があります。紙の雑誌だと内容を見返したいから捨てられない、という方にとっては、電子書籍版だけとっておくというのも選択肢です。
③本との偶然の出会いがほとんどない
電子書籍の大きなデメリットと言えるのが、本との偶然の出会いがほとんどないという点です。紙の本の場合は、多くの方が書店に行って本を探すことでしょう。目当ての本がある場合もありますが、多くは特に用もなく、ただ面白い本がないか探しに立ち寄る程度だと思います。
一方、電子書籍の場合は目当ての本を探すのは非常に効率的ですが、元々自分の頭の中にない本を探すのは至難の業。書店のように面白そうな本と偶然出会うというようなことは起こりにくいわけです。
ちなみに、僕は本を買う場合はほぼ電子書籍ですが、時間が空いたら書店に足を運ぶようにしています。そうしないと、「こんな本があったのか…!」という発見は得にくいからです。書店で面白そうな本を見つけらたら、電子版が売られていないかをその場ですかさずチェックし、電子書籍で買えるならその場で購入リストに入れておきます。
④読み終わった後も買い取りに出せない
紙の本の場合は、読み終わった後にブックオフなどの中古ショップに売りに出すことも可能。たとえ定価が高かったとしても、4分の1程度はお金が返ってくるという意味ではお得です。
一方、電子書籍の場合は購入後に買取に出すといったことはもちろん、友達に本を貸したりといったこともできません。
⑤違う電子書籍ストア同士で本を共有できない
電子書籍を使う上で注意しないといけないのは、基本的に違う電子書籍ストアで買った本を他のストアで共有できないという点です。要するに、その本を買ったストアでしかその本を読めないということ。漫画や小説などを途中の巻から他のストアで購入した場合、別々のストアで本を読むことになります。
結論:デメリットも多いがメリットの方が断然大きい!
以上、電子書籍のメリットとデメリットをまとめてきました。数としてみるとデメリットの方が大きいようにも思えますが、僕が思うにそんなことはありません。もちろん人にもよりますが、他のサービスで貯まったポイントで本が買えるなど、電子書籍ストアによっても細かいメリットが数多くあります。
なお、本ブログでは有名どころの電子書籍ストアを比較した解説記事も書いているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
電子書籍の読み放題サービス7つの比較とおすすめ利用法
1冊ずつ本を購入するのではなく、月額料金を払うことで様々な電子書籍を読むことができる読み放題サービス。ここ数年でサービス自体も増えてきましたが、「結局、どの読み放題サービスが一番良いの?」とお悩みの方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、2018年現在の主な電子書籍読み放題サービスを7つピックアップし、それぞれの特徴を比較していきます。また、それぞれのサービスがどんな方におすすめなのかも解説していくので、電子書籍読み放題サービスへの加入を検討している方はぜひ参考にしてみてください!
- 各サービスの比較表とおすすめ利用法
- 電子書籍全般におすすめの読み放題サービス
- 雑誌におすすめの読み放題サービス
- 漫画・ラノベにおすすめの読み放題サービス
- まとめ:電子書籍の読み放題はとにかく無料体験してみるのがおすすめ
各サービスの比較表とおすすめ利用法
今回ご紹介する7つの電子書籍読み放題サービスを比較表にまとめました。比較項目は、以下の5つです。それぞれの内容については次項で詳しく説明します。
- 運営者
- 月額料金
- 得意ジャンル
- コンテンツ数
- その他特徴
Kindle Unlimited | 楽天マガジン | ブック放題 | Yahoo!プレミアム | コミックシーモア | U-NEXT | FODプレミアム | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
運営者 | Amazon | 楽天 | Softbank | Softbank | NTTソルマーレ | U-NEXT | フジテレビ |
月額料金 | 980円 | 410円 | 540円 | 499円 | 780/1480円 | 2149円 | 959円 |
得意ジャンル | 全般・実用書・小説 | 雑誌 | 雑誌・漫画 | 雑誌・漫画 | 漫画・ラノベ・小説 | 雑誌 | 雑誌・漫画 |
コンテンツ数 | 約150誌、200万冊以上 | 200誌以上 | 約170誌、2万冊以上 | 約100誌、1万冊以上 | 4万冊以上 | 約70誌 | 約100誌、15万冊以上 |
その他特徴 | ジャンルが幅広い | 楽天ポイントが使える | Softbankユーザー以外もOK | その他の様々な会員特典 | 2コース選べる | 毎月1200円分のポイント | 漫画の無料特集がある |
電子書籍全般におすすめの読み放題サービス
Kindle Unlimited
Amazonが提供する定額読み放題サービスです。月額料金は980円(税込)で、小説から実用書、雑誌や漫画に至るまで幅広いジャンルに対応しているのが魅力。特にビジネス書や新書といったジャンルをカバーしている読み放題サービスは他にあまりなく、とりあえず読み放題サービスを使ってみたいという方にも適しています。
様々なジャンルの電子書籍をお得に読みたいという方は文句なしでKindle Unlimitedがおすすめです。
雑誌におすすめの読み放題サービス
楽天マガジン
楽天が運営する定額読み放題サービス。ジャンルは雑誌のみに限っていますが、月額料金は410円(税込)と非常に手頃な価格設定です。楽天スーパーポイントを料金に充当することもできます。楽天市場など楽天サービスをご利用の方には特に親和性の高い読み放題サービスです。
ラインナップに関しては、雑誌の読み放題サービスの中でもトップクラスの200誌以上。週刊誌・月刊誌を問わず、幅広いジャンルの雑誌が揃います。雑誌だけ読めれば良いという方には文句なしでおすすめ。
ブック放題
携帯キャリア大手のSoftbankグループに属する株式会社ビューンが運営する定額読み放題サービス。auの「ブックパス」とは異なり、Softbankのユーザー以外も加入できます。月額540円(税込)という価格で様々な電子書籍を読むことができるのは大きなメリットです。
「ブック放題」が特に得意としているジャンルは“雑誌”。雑誌専門の読み放題サービスにも劣らない170誌以上を取りそろえるほか、旅行ガイドブックの「るるぶ」が国内・海外ともに読み放題となっているのが特徴です。
また、漫画のラインナップが豊富なのもブック放題の魅力。コミックスは過去の名作を中心に2万冊以上を読むことが可能です。約10誌の漫画雑誌も読み放題の対象となっています。
Yahoo!プレミアム
Yahoo!プレミアム会員なら誰でも追加料金なしで利用できる読み放題サービスが「読み放題プレミアム byブック放題」です。
「byブック放題」という部分からもわかる通り、先ほど紹介した「ブック放題」の簡易版という認識で問題ないでしょう。ちなみに、Yahoo!日本法人の筆頭株主にあたるのがSoftbankなので、その辺りの背景もあります。
「読み放題プレミアム byブック放題」のサービス内容は「ブック放題」とほぼ同じですが、雑誌のラインナップが100誌程度、漫画が1万冊程度とラインナップがやや少ないのが違いです。
とはいえ、Yahoo!プレミアムの会員料金は月額462円(税別)であるうえに、ヤフオクへの出品ができるようになったり、飲食店でのお得なクーポンなどがもらえたりと、それ以外のメリットが数多くあります。
読み放題はおまけ程度として、他にもさまざまな特典がついてくるおすすめのサービスです。
U-NEXT
格安SIMサービスの「U-mobile」なども展開する株式会社U-NEXTが提供する定額動画見放題サービスです。メインは動画配信のため月額料金は2149円(税込)と高めですが、おまけとして一部の電子書籍も読み放題となります。
具体的には、約70種類の雑誌が読み放題。また、「U-NEXT」の加入者は毎月1200円分のポイントがもらえるのですが、そのポイントを使って電子書籍を購入することも可能です。
動画の見放題サービスと電子書籍の読み放題サービスを同時に探している方は、「U-NEXT」が非常に有力な選択肢といえます。
FODプレミアム
フジテレビジョンが提供する定額動画見放題サービス。「U-NEXT」と同じく動画配信がメインのサービスですが、雑誌と漫画も読み放題の対象となっています。月額料金も959円(税込)と1000円以内に収まるので、動画も電子書籍もお得に楽しみたいという方には大いにおすすめ。
読み放題の対象は、100誌以上の雑誌と15万冊以上の漫画。特に雑誌のラインナップは非常に豊富です。一方の漫画については、人気コミックの冒頭巻のみ無料で読めるという場合が多いですが、一部の作品は全巻無料で読むこともできます。また、「FODプレミアム」加入者がもらえるポイントを使って最新の電子書籍を購入することも可能です。
漫画・ラノベにおすすめの読み放題サービス
コミックシーモア
NTT西日本グループの「NTTソルマーレ株式会社」が運営する電子書籍ストア。他のストアと同じように電子書籍が購入できますが、同時に読み放題サービスも提供しているのが特徴です。
ここまで漫画のジャンルに特化した読み放題サービスは他になく、ひたする漫画をたくさん読みたい方におすすめ。月額料金は、780円(税込)の「読み放題ライト」と1480円(税込)の「読み放題フル」の2つに分かれます。
どちらのプランも、「少年漫画」「青年漫画」「少女漫画」「小説・実用書」「雑誌」「写真集」が読み放題の対象。そしてこの2つプランの違いは、「BL」「TL」「オトナコミック」「ライトノベル」の4つが読めるかどうかです。コンテンツ数は、読み放題ライトが約1万8000冊、読み放題フルが約4万6000冊となっています。
まとめ:電子書籍の読み放題はとにかく無料体験してみるのがおすすめ
以上、主要な電子書籍読み放題サービスを独自に比較・分析してみました。
僕自身もいくつかのサービスを実際に使ったことがあるのですが、たとえラインナップが豊富であっても、それが自分の読みたいコンテンツと合致していなければあまり意味がありません。「とりあえず雑誌だけ読めればいい」「できれば漫画や小説も読みたい」など、自分が求めるサービスを整理してから最も自分に合った読み放題サービスを選んでみてください。
それでも決まらないという方は、この記事で紹介した読み放題サービスを片っ端から無料体験してみることをおすすめします。幸いなことに、ほとんどのサービスが1か月程度の無料体験期間を設定しているので、気になるものはぜひチェックしてみてください!
なお、本ブログでは有名どころの電子書籍ストアを比較した解説記事も書いているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
読みやすい新書のおすすめ9選!選び方のポイントも紹介します!
ノンフィクションジャンルを中心に幅広いテーマを取り扱う“新書”。大学生や社会人の方なら、周囲の人から一度はおすすめされた経験もあるのでは?
今回は、新書大好きライターの岡本がこれまでに読んだ数多の新書の中から、読みやすくておすすめの9冊をご紹介します。
これは完全に余談ですが、僕は1年ほどとある出版社で「新書の宣伝担当」をしていたこともあります。仕事上思い入れのある本もありますが、そこは読者の目線で公平に選んでいますのでどうぞご安心ください(笑)
- 読みやすい・面白い新書おすすめ9選
- 新書の選び方のポイント
- まとめ:新書は気軽に読めてタメになる!
読みやすい・面白い新書おすすめ9選
すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論(光文社新書)/堀江貴文
2017年3月発売、「ホリエモン」という愛称でお馴染みの堀江貴文さんの著書です。テーマは「日本の学校教育」。あらゆる常識を打ち破ってきた堀江さんならではの教育論は目から鱗の内容でした。
僕はまえがきからがっしり心を掴まれたので、その一部を引用させていただきます。
どんなに不満があっても、どんなに理不尽な状況に置かれても、それを耐え忍ぶことを美徳とし、耐え忍んだ先にこそ「成功」が待っているかのような言説がまかり通っている。ほとんどマインドコントロールに近い不条理なこの呪いが、この国全体を覆っている。
その原因は何か?
「学校」なのである。
―はじめに 「何かしたい」けど「今はできない」人たち より引用
堀江さんらしい少し過激めな論調ではありますが、現代の社会を的確に捉えたフレーズが心にズシンと響きました。日本国民全員、そして仕事や学校で我慢を強いられている人すべてにおすすめしたい一冊です。
本の概要(Amazonより)
学校とは本来、国家に従順な国民の養成機関だった。しかし、インターネットの発達で国境を無視した自由な交流が可能になった現代、国家は名実ともに“虚構の共同体”に成り下がった。もはや義務教育で学ぶ「常識」は害悪でしかなく、学校の敷いたレールに乗り続けては「やりたいこと」も「幸せ」も見つからない。では、これからの教育の理想形とはいかなるものか?「学校はいらない」「学びとは没頭である」「好きなことにとことんハマれ」「遊びは未来の仕事になる」―本音で闘うホリエモンの“俺流”教育論!
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99%の会社はいらない(ベスト新書)/堀江貴文
2016年7月発売、またもや堀江貴文さんの著書です(笑)テーマは「会社に縛られない生き方」。堀江さんらしい歯に衣着せぬ物言いが非常に心地良い一冊です。
本書では、日本の会社には無駄が多いという点を指摘しつつ、「苦しい忙しさ」を「楽しい忙しさ」に変えるためのヒントを紹介しています。日々会社の仕事に追われて自分らしい生活ができていない方にぜひおすすめしたい名作新書です。
本の概要(Amazonより)
世の中には「忙しい、忙しい」と言っている人は意外と多い。だが僕も仕事をしている量で言えば、「忙しい」と口にしている人たちと同じか、それ以上だ。にもかかわらず、「そんなにたくさん仕事をしていない」と感じる。なぜなら僕は「自分の時間」で忙しい、だから楽しい忙しさなのだ。しかし世の中の人は「他人の時間」で忙しい。忙しくて不幸だと感じてしまう。その元凶の一つが、「会社」という仕組みだ。会社に属することは「他人の時間」に縛られることでしかない。本書は会社に代わる組織のカタチと、新しい働き方を記したものである。
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アドラー心理学入門 よりよい人間関係のために(ベスト新書)/岸見一郎
題名の通り「アドラー心理学」の入門にピッタリの一冊です。近年アドラー心理学は各所で取り上げられるほどのブームを呼んでいますが、本書もその系譜に位置する一冊でしょう。
私は同著者・岸見一郎によるアドラー心理学のベストセラー「嫌われる勇気」を読んだ後、この「アドラー心理学入門」を読みました。
「嫌われる勇気」が対話形式で進んでいくのに対し、こちらは座学に近いような概念的な内容の書籍です。やや難易度が高いですが、元々アドラー心理学に興味があるけどどこから手を出したら良いかわからないという方におすすめ。幸福に生きるための術について考えるためのきっかけになる一冊です。
本の概要(Amazonより)
日本ではフロイトやユングの名前はよく知られていますが、同じ時代に生きたオーストリアの精神科医であるアルフレッド・アドラーの名前はあまり知られていません。本書ではアドラー心理学の見地から、どうすれば幸福に生きることができるかという古くからの問いにアドラーがどのように答えようとしているかを明らかにし、どのように生きていけばいいのかという指針を示しました。
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孤独の価値(幻冬舎新書)/森博嗣
アニメ化・実写ドラマ化も行われた小説「すべてがFになる」などの作品で知られる作家の森博嗣の著書です。
本書のテーマは「孤独」と「自由」。大学教授としても教鞭を取る森博嗣さんの人生観や、これからの時代を幸福に生きるための新しい人生論を語った一冊です。読みやすいテーマであることはもちろん、森博嗣さんの独特な言葉の言い回しも特徴的。現代社会での強すぎる“絆”に少しでも違和感を感じている方におすすめしたい本です。
本の概要(Amazonより)
人は、なぜ孤独を怖れるのか。多くは孤独が寂しいからだと言う。だが、寂しさはどんな嫌なことを貴方にもたらすだろう。それはマスコミがつくったステレオタイプの虚構の寂しさを、悪だと思わされているだけではないのか。現代人は“絆”を売り物にする商売にのせられ過剰に他者とつながりたがって“絆の肥満”状態だ。孤独とは、他者からの無視でも社会の拒絶でもない。社会と共生しながら、自分の思い描いた「自由」を生きることである。人間を苛む得体の知れない孤独感を、少しでも和らげるための画期的な人生論。
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ひとりぼっちを笑うな(角川oneテーマ21)/蛭子能収
前項の「孤独の価値」とも非常に近いテーマですが、なんと著者は「ローカル路線バスの旅」などバラエティー番組で引っ張りだこの漫画家・蛭子能収(えびすよしかず)さんです。
この本が掲げているのは、「内向的な人間のための幸福論」。特に本書のなかでも大きな話題として挙がっている「本当の友だちとはなにか?」という蛭子さんの見解は必見です。文字通り人付き合いやひとりぼっちに悩んでいる方におすすめの一冊。
本の概要(Amazonより)
小さな頃から「分相応」的なものに自分らしさを感じ、「他人に害を与えない」ことを一番大事に考えてきた。友達だって少ないかもしれないけれど、別に悪いことでもないと思う。蛭子流・内向的な人間のための幸福論。
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「就社志向」の研究 なぜ若者は会社にしがみつくのか(角川oneテーマ21)/常見陽平
現在就職活動をしている学生の方におすすめなのが、常見陽平さんの著書「『就社志向』の研究」です。
筆者の人材コンサルタントとしての見地から、新卒一括採用の背景について切り込んだ一冊。なぜ日本ではこういった採用活動が行われているのか?、自分はどんな状況下で就活を行っているのか?ぜひそれを知った上で実際の就職活動に望んでいただきたいです。
本の概要(Amazonより)
制度上、構造上の欠陥を抱えていると指摘される新規学卒採用システムが長期にわたって存続するのはなぜか? 現在の新卒採用市場を冷静に読み解くことでみえてくる新たな動き。あなたの「シューカツ」観はもう古い。
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「やりがいのある仕事」という幻想(朝日新書)/森博嗣
先ほども森博嗣さんの著書「孤独の価値」をご紹介しましたが、少しテーマの異なる一冊です。
僕がこの本に出会ったのは大学4年生の春頃。周囲の友だちが続々と内定を得て就職先を決めるなか、自分の進路を決めきれずにいたときでした。
「世の中には仕事に対してこんな風に考える人もいるんだなあ」という驚きと同時に、仕事選びにおいて深刻に考えすぎていた自分に気付くことができました。内容も非常に読みやすいので、ぜひ多くの方に読んでほしいイチオシの新書です。
本の概要(Amazonより)
人々は、仕事に人生の比重を置きすぎた。もっと自由に、もっと楽しく、もっと自分の思うように生きてみてもいいのではないだろうか。成功するとはどういうことか?良い人生とは?すり切れた心に刺さる画期的仕事論。人生を抜群に楽しむための“ちょっとした”アドバイス。
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うまくいっている人の考え方 完全版(ディスカヴァー携書)/ジェリー・ミンチントン
アメリカで長年にわたり経営者としてビジネスに携わってきたジェリー・ミンチントン氏によるベストセラーを日本語に訳した一冊です。
本書のテーマは「自尊心」。人生がうまくいっている人は「自尊心が高い」という特徴を挙げ、自尊心を高めるための方法を100項目にわたって解説しています。人生がうまくいかずに悩んでいる方にぜひおすすめしたい名著です。
本の概要(Amazonより)
人生がうまくいっている人の特徴は「自尊心」が高いことだと著者はいう。自尊心とは、自分を大切にしようとする心だ。自尊心のある人は常に自信に満ちあふれ、失敗やまちがいを犯しても、それを前向きにとらえて次のステップの土台にする心の余裕がある。人生のほとんどすべての局面に自尊心は大きな影響を与えることになる。
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わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)/西林克彦
2005年9月発売に発売されたロングセラー。題名からもわかる通り「読解力」をテーマにした新書で、社会人はもちろん中学生や高校生、大学生の方にもおすすめしたい1冊です。
本書で解説されているのは、文章を読んだ時の「わかった」という状態が、実は「よりよくわかっている」と「わかったつもり」の2つに分けられることをわかりやすく紹介しています。そのうえで、「わかったつもり」の状態がどれだけ文章の理解を妨げているのかという現状を読み解いていくという内容です。
僕自身は文章に関わる仕事をしているわけですが、ここまで文章を深く読み、真の意味を理解しようとは意識してきませんでした。私のように仕事として文章に携わる方はもちろん、日本語の文章をよりよく理解したい方には必読の1冊でしょう。
本の概要(Amazonより)
「わからない」ことよりも、「わかったつもり」でいることの方がはるかに問題だ!理解力・読解力を磨くための一冊
後から考えて不充分だというわかり方を「わかったつもり」とこれから呼ぶことにします。この「わかったつもり」の状態は、ひとつの「わかった」状態ですから、「わからない部分が見つからない」という意味で安定しているのです。わからない場合には、すぐ探索にかかるのでしょうが、「わからない部分が見つからない」ので、その先を探索しようとしない場合がほとんどです。
「わかる」から「よりわかる」に到る過程における「読む」という行為の主たる障害は、「わかったつもり」です。「わかったつもり」が、そこから先の探索活動を妨害するからです。(本文より一部改変して抜粋)
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新書の選び方のポイント
お気に入りの新書レーベルで選ぶ
新書は各出版社ごとに別々のレーベルで刊行されています。特に、各レーベルごとに傾向や特色があり、自分の好きな本が見つかった場合は同じレーベルの中にまた興味のある書籍がある可能性も大きいです。
私が特におすすめしたいレーベルはKKベストセラーズ社の「ベスト新書」と、KADOKAWAの「角川新書」、そして星海社の「星海社新書」です。この3つは取り扱うジャンルが幅広い上、他の新書レーベルではあまり取り扱わないような題材が多いのが特徴。普段あまり新書を読まない方はぜひこの3つもチェックしてみてください。
好きな著者で選ぶ
先述のおすすめで2冊も紹介しているので明らかですが、僕は森博嗣さんと堀江貴文さんの本が好きで、新しい新書が出るたびに必ずチェックしています。ひとりの著者に対して同じ新書レーベルから刊行されることもありますが、違う出版社の違うレーベルで刊行されるケースも結構多いので、好きな著者を見つけて出版社やレーベルを横断して探すのもおすすめです。
また、「嫌われる勇気」の岸見一郎のように、単行本・ビジネス書で興味を持ったテーマに近い内容の新書が刊行されているケースもあります。新書の値段は800円前後と、単行本やビジネス書よりも手頃なので、好きな著者がいる場合はぜひその方の新書があるかどうか探してみてください。
気になるキーワードで選ぶ
自分が興味を持っているキーワードで選ぶ方法もおすすめです。私の場合は、「人生」や「アニメ」、「働き方」といったキーワードをもとに新書を選ぶケースがほとんど。もちろん、インターネットの検索を機能を使っても良いですが、書店に行ってひたすら表紙とタイトルを眺めるというのもアリだと思います。
本屋さんの新書コーナーに行って直感で選ぶ
前項ともつながりますが、ぜひ新書は書店に行って実際に自分の目で見て探してみてください。きっとインターネット上の検索では見つからない本と出会えます。検索では自分が元々興味のある本にしか出会いづらいので、ぜひ書店の新書コーナーに
ちなみに、私は書店へ行って本を探し、読みたい本が見つかったら電子書籍を探して購入するようにしています。電子書籍が売っていない新書もあるので、その場合はその場で即購入です。
まとめ:新書は気軽に読めてタメになる!
以上、読みやすくておすすめの新書を9冊ご紹介しました。今回内容については敢えて多く触れていません。なぜなら、ぜひ本を冒頭だけでも自分の目で見てほしいからです。
僕が新書を読み始めたきっかけは、大学時代のゼミの授業でした。それまで僕はほとんど読書をしてこなかったのですが、実際に一冊読んでみるとそれに関連してもう一冊、そして本屋で目についた他の本を買って…という風にどんどん面白そうな本が見つかっていきます。
普段あまり新書を読まない方は、ぜひ今回僕が紹介した新書の中から一冊でも良いので興味がある本を見つけて手に取ってみていただきたいと思っています。
BUMP OF CHICKENのアニメ主題歌ランキングTOP9!ワンピースや血界戦線の名曲
2000年にメジャーデビューを果たし、数多くの名曲を世に送り出したきた人気ロックバンド"BUMP OF CHICKEN"(バンプ・オブ・チキン)。ボーカルを務める藤原基央さんの独特な声色が魅力的で、ここ最近は特にアニメ作品とのタイアップにも積極的です。
そこで今回は、BUMP OF CHICKENが手掛けたアニメ主題歌の中から、私が特におすすめしたい曲を9本ランキング形式でご紹介します。どれも非常に良い曲なので、ぜひ一度聴いてみてください。
- 第1位 Hello,World!/血界戦線
- 第2位 GO/GRANBLUE FANTASY The Animation
- 第3位 アンサー/3月のライオン
- 第4位 sailing day/ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険
- 第5位 ファイター/3月のライオン
- 第6位 カルマ/テイルズ オブ ジ アビス
- 第7位 Spica/重神機パンドーラ
- 第8位 シリウス/重神機パンドーラ
- 第9位 友達の唄/ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜
- まとめ
第1位 Hello,World!/血界戦線
文句なしの第1位は、2015年4月から放送されたTVアニメ『血界戦線』のOPテーマ「Hello,World!」です。バンプとしては通算24枚目のシングルで、オリコン週間最高2位という大ヒットを記録しました。
ちなみに、当時はしばらくバンプのアニメタイアップはなかったのですが、この「Hello,World!」を転機にここ数年は劇的に増えています。
バンプらしい曲調・歌詞に加えて、疾走感のあるアップテンポなメロディも大好きな1曲です。
第2位 GO/GRANBLUE FANTASY The Animation
第2位は、2017年4月から放送されたTVアニメ『GRANBLUE FANTASY The Animation』のOPテーマとして使用された「GO」です。シングルとしてはリリースされておらず、メジャー6作目のアルバム「Butterflies」に収録されています。なお、このアルバムは、オリコンの月間アルバムチャートで初めて第1位を獲得した記念すべき1枚。
ちなみに、この楽曲は元々スマホゲームアプリ「グランブルーファンタジー」のCM用に使われたもので、作品としての世界観にもマッチした前向きな気持ちになれる1曲ですね。
第3位 アンサー/3月のライオン
第3位は、2016年10月より放送されたTVアニメ『3月のライオン』のOPテーマ「アンサー」。配信限定のシングル楽曲で、iTunes Storeのチャートでは1位も獲得しています。
本楽曲は『3月のライオン』のために書き下ろされた1曲で、同時に使用されたEDテーマ「ファイター」と共に『3月のライオン』の世界観をよく現した楽曲でした。
第4位 sailing day/ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険
第4位は、2003年3月に公開されたアニメ映画『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』の主題歌「sailing day」です。バンプの通算6枚目のシングルに「ロストマン」と共に収録され、オリコン週刊チャート最高2位を獲得したヒット曲。豆知識として、曲順を入れ替えた特別仕様のシングルも限定発売されました。
ノリノリのアップテンポにサビの盛り上がりが良く、文句なしのお気に入り曲です。
第5位 ファイター/3月のライオン
第3位の「アンサー」と同じく『3月のライオン』でのタイアップ曲となった「ファイター」。こちらも配信限定のシングル楽曲で、iTunes Storeのチャートで第1位を獲得しました。
バンプらしい幻想的で優しいメロディによる独特な雰囲気が魅力。『3月のライオン』の世界観とも絶妙にマッチしていましたね。
第6位 カルマ/テイルズ オブ ジ アビス
第6位は2008年10月より放送されたTVアニメ『テイルズ オブ ジ アビス』のOPテーマ「カルマ」です。バンプ通算11枚目のシングルに「supernova」と共に収録され、オリコン週間シングルチャートで第2位を記録しました。
元々は2005年12月に発売されたPlayStation 2用RPGゲーム『テイルズ オブ ジ アビス』の主題歌で、アニメ化にあたってもそのまま使用されました。第4位で紹介した「sailing day」と同じく、曲順を入れ替えた特別仕様のシングルも限定発売されています。
第7位 Spica/重神機パンドーラ
第7位は2018年4月より放送中のTVアニメ『重神機パンドーラ』のEDテーマ「Spica」。まだCDなどの情報は出ていませんが、気になる方はぜひアニメのエンディングをご覧ください。
楽曲としては、エンディングにぴったりのゆったりしたテンポな温かみのあるナンバー。星空の下でヒロインがたたずむエンディングアニメーションともマッチしています。
第8位 シリウス/重神機パンドーラ
第8位は、第7位の「Spica」と同じTVアニメ『重神機パンドーラ』のOPテーマ「シリウス」です。こちらもCDなどの情報はまだ公開されていません。
本楽曲は、やや重めの印象なバンプらしいロックナンバー。人類の存亡をかけて得意生物と戦う『重神機パンドーラ』の世界観をしっかり表現しています。
第9位 友達の唄/ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜
第9位は、2011年3月に公開されたアニメ映画『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』の主題歌。シングルとしては通算19枚目にあたり、オリコン週間チャートでは第2位を獲得しました。
この楽曲は、ボーカルの藤原さんが「のび太」のことを描写したものだといいます。ゆったりしたテンポではありますが、どこか力強さを感じる1曲。
まとめ
以上、BUMP OF CHICKENのアニソンの中で、私が特におすすめしたい9曲をご紹介しました。
私は中学生の頃からBUMP OF CHICKENの大ファンで、カラオケでも歌わないことはないほどです。意外にも最近はアニソンにも積極的なので、今後も定期的にチェックしてきましょう!
冴えないオヤジがヒーロー?SF漫画『いぬやしき』が最高に面白かった
今話題の漫画を読んでその感想をレビューする連載企画の第14弾。今回の作品は、『GANTZ』でお馴染みの漫画家・奥浩哉先生の次なる話題作『いぬやしき』です。
本作は、冴えない58歳のサラリーマンがある日突然、兵器ユニットを備えた機械の身体になってしまうという物語。この力を活かして様々な人の命を救っていく様子を描いていたSF感動作です。
今回は僕が本作『いぬやしき』を読んだ後の感想と共に、本作の概要やあらすじ、見どころも簡単に解説していきます!
『いぬやしき』ってどんな作品?
『GANTZ』でお馴染み奥浩哉先生の次なる話題作!
本作『いぬやしき』は、アニメ化や実写映画化も行われた超人気SFアクション漫画『GANTZ』の作者である奥浩哉先生の準新作。連載自体は「イブニング(講談社)」にて2017年7月に終了しており、コミックスは全10巻で発売中です。
同じ作者ということもあり、今回の『いぬやしき』の物語の中にも随所に『GANTZ』の描写が入ってくるので、未読の方は『GANTZ』も併せて読んでおくことをおすすめします。
『いぬやしき』の概要とあらすじ
老年を迎える冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎は、会社や家庭からも疎外された生活を送っており、ようやく購入した一戸建てすらも、家族の歓心を得ることができなかった。追い打ちをかけるように胃ガンだと診断され、余命3か月を宣告される。ガンのことを家族に打ち明けるタイミングが見つからず、打ち明けたとして家族が悲しんでくれるか思い悩む犬屋敷だったが、犬の散歩中に、高校生・獅子神皓と共に非常に小さな宇宙人による事故に巻き込まれ死亡してしまう。事故を隠蔽したい宇宙人によって、生前の記憶や精神を持った機械の身体となって蘇る。
出典:Wikipedia
舞台は現代の日本。主人公は、家族からも腫れ物扱いをされている58歳のサラリーマン・犬屋敷壱郎(いぬやしきいちろう)。58歳には見えない老けた外見のせいで、周囲からはジジイ呼ばわりされ、遂には身体にガンがあることを宣告されます。
しかし、家族にそのことを相談できずに悩んでいた壱郎は、公園で犬と一緒に泣き崩れるのですが、そんな矢先に壱郎は不可思議な現象に巻き込まれて次の日の朝、その公園で目覚めます。その後普通に会社へ向かおうとした壱郎は、次第に自分の身体が昨日とは全く別のものとなっていることに気づき…?(続きはぜひ漫画本編で!)
実写映画は2018年4月20日(金)よりロードショー!
そして実写映画の上映も遂にスタートしました。主演の犬屋敷壱郎役を務めるのは、とんねるずの木梨憲武さん。そして、獅子神皓役を演じるのは実力派イケメン俳優の佐藤健さん。その他のキャストも、三好彩花さんや二階堂ふみさん、伊勢谷友介さんや本郷奏多さんなど豪華な俳優陣が揃っています。
僕はこの記事の執筆時点ではまだ観られていないのですが、原作漫画よりもさらにアクションシーンに磨きをかけているのがよくわかる予告映像も併せてチェックしてみてください。
『いぬやしき』の見どころはここだ!
ジジイがヒーローで、イケメン高校生が悪役!?
本作のもう一人の主人公とも言えるのが、イケメン高校生の獅子神皓(ししがみひろ)。この少年も壱郎と同じく公園で事故に遭い、機械の身体となってしまいます。
獅子神も壱郎と同じように、自分が生身の人間ではなくなってしまったことに苦悩しますが、彼が自分の生を見出したのは、なんと“誰かの命を奪ったとき”。これにより殺人鬼として目覚めてしまった獅子神は、無差別に民家を襲う連続殺人事件を引き起こしてしまいます。
この事件をいち早く察知し、食い止めようと対峙するのが犬屋敷壱郎。壱郎は獅子神の殺人を止めるのことができるのか?そして、獅子神の心は救われるのか?そんなところに注目してみてください!
犬屋敷壱郎が生まれてきた意味
娘には一切口を聞いてもらえず、家族での外食には同行できずに家で一人出前の蕎麦を食べる…。息子の友達には「あいつ何が楽しくて生きてるのかな?」などと侮辱され、電車ではマナーの悪い若者を注意しようと試みるも、相手の剣幕に推されて結局何も言えない…。
人一倍正義感が強いのに、自分には全く自信が持てない犬屋敷壱郎は、自分自身のことも好きになれずにもがいていました。しかし、壱郎は機械の身体を手に入れたことで“誰かの命を救う”ということに大きな喜びを見出します。次第に壱郎自身の言動にも変化が生まれ、困っている人を助けるヒーローとしての道を歩み始めます。
果たして壱郎は、自分の生にどんな価値を見出すのか?そして、大切な家族との仲を取り戻すことができるのか…?といったところも本作の大きな見どころです。
『いぬやしき』の個人的な評価
おすすめ度:★★★★★(絶対に読んでほしい!)
『いぬやしき』のおすすめ度は、5段階の「5」としました。SF作品としてはやや設定の甘さというか、強引さはあるものの、それを補って余りあるほどのスピード感と臨場感で大いに楽しめる作品です。
中だるみなども一切なく、最後まで続きが気になって一気に読み切ってしまいました。全10巻というボリュームも一気読みにはぴったりなので、週末や長期休みを使ってぜひ読んでみてください!
なお、eBookJapanほか主な電子書籍ストアでは、今回の実写映画化を記念したキャンペーンが開催されています。なんと原作漫画の第1巻と第2巻が無料で読めるほか、全巻セットも20%OFFで購入できるお得なキャンペーンです。電子版限定の実写カバー版も配信されているので、この機会をぜひお見逃しなく!
2018年以降に実写映画・ドラマ化予定のおすすめ漫画6選!話題作をチェック!
最近では以前と比べて完全オリジナルの映画やドラマが減っており、その分小説や漫画を原作とした作品の実写化が多くなってきています。特に漫画作品の実写化は後を絶たず、今後も多くの作品が実写化される予定です。
そこで今回は、2018年以降に実写映画・ドラマ化が予定されている漫画のおすすめ作品を6本ピックアップしました。男性向け・女性向けを問わずにピックアップしたので、ぜひチェックしてみてください!
今日から俺は!!
1本目は、2018年10月から日本テレビの「日曜ドラマ」枠にて、実写ドラマが放送される『今日から俺は!!』です。
本作はツッパリ高校生の三橋貴志と伊藤真司のコンビによるヤンキーギャグ漫画。2人が通う共学制高校“軟高”の周辺を舞台に、バトルあり笑いあり恋愛ありの日常を送ります。
実写ドラマで三橋貴志役を演じるのは、若手俳優の賀来賢人さん。さらに、もう一人の主人公である伊藤真司役は、今売り出し中の若手俳優・健太郎さんが務めます。監督は、『勇者ヨシヒコシリーズ』や実写版『銀魂』などの話題作を手掛けた福田雄一さん。ヒロインの赤坂理子役はまだ発表されていませんが、追加キャストの発表も楽しみですね。
日テレ10月期新日曜ドラマ
— 【公式】今日から俺は‼︎ (@kyoukaraoreha_n) 2018年4月4日
「#今日から俺は‼️」
主演 #賀来賢人×脚本演出 #福田雄一
📖追加キャスト発表第一弾📖
三橋の相棒 #伊藤真司➡︎#健太郎
三橋のライバル #今井勝俊➡︎#太賀
今井の子分 #谷川安夫➡︎#矢本悠馬#今日俺 #三橋貴志#左江内氏 スタッフが送りますhttps://t.co/EQLI0bI7QR pic.twitter.com/6ARdd6CGZk
漫画『今日から俺は‼』は、1990年から1997年にかけて「増刊少年サンデー」および「週刊少年サンデー」で連載された作品。コミックスは全38巻で、ワイド版や文庫版などいくつかのバリエーションが発売されるほどの名作です。
作者は、『天使な小生意気』などの人気作で知られる西森博之先生。ちなみに、本作『今日から俺は‼』は、既に1994年に実写映画が放映されています。そこから25年近くの時を経た今回の実写ドラマ化によって、原作漫画を読んだことのない新たなファンが生まれることは間違いないでしょう。
幸色のワンルーム
2本目は、2018年3月に実写ドラマ化が発表され、放送時期は未定の『幸色のワンルーム』です。
本作は、家庭では両親から虐待を受け、学校でも壮絶ないじめに遭う中学2年生の少女が正体不明のお兄さんに誘拐され、ワンルームで共に過ごすという一風変わったストーリー。実写ドラマのキャスト情報はまだ明らかとなっていませんが、その斬新な設定から実写ドラマも大いに注目されること間違いなしでしょう。
【お知らせ】なんと、幸色のワンルーム、実写ドラマ化が決定しました‼️ これも、たくさん応援してくださった読者の方々のおかげです😭✨ありがとうございます!追加情報は追ってお知らせしていきたいと思います🙇♀️ どうぞ幸色のワンルーム、今後ともよろしくお願いします! #幸色のワンルーム pic.twitter.com/XNmM89azRN
— はくり@幸色のワンルーム❹発売中 (@89hakuri) 2018年3月20日
漫画『幸色のワンルーム』は、無料漫画サイト「pixivコミック」とスクウェア・エニックスのコラボによる「ガンガンpixiv」で不定期連載中の作品。2018年4月現在、既刊は4巻まで。
作者は、漫画家兼イラストレーターとして活躍する“はくり”先生。ライトノベルの挿絵なども担当されています。
やれたかも委員会
3本目は、4月22日よりTBS系列の深夜ドラマ枠「ドラマイズム」で実写ドラマが放送される『やれたかも委員会』です。
本作は、男性2名女性1名で構成される「やれたかも委員会」が、毎回訪れるゲストからの“あの時異性とやれたかもしれない”エピソードを聞き、その場で「やれた」「やれたとは言えない」を判定するという形式の恋愛コメディ漫画。独特の空気感や、やれたかも委員会メンバー3名の面白い返しなどが見所です。
今回の実写ドラマで「やれたかも委員会」の3名を演じるのは、個性派俳優の佐藤二朗さんと山田孝之さん、そして人気アイドルグループ乃木坂46の白石麻衣さん。漫画のキャラクターにも負けず劣らずの個性的なキャスティングで、実写ドラマも待ち遠しい限りです!
話題沸騰中のコミック「#やれたかも委員会」が #佐藤二朗 #白石麻衣 #山田孝之 の超豪華キャストでテレビドラマ化決定!!🎉
— やれたかも委員会 (@yaretakamo_tv) 2018年3月22日
MBS・4月22日(日)深夜0:50〜/TBS・4月24日(火)深夜1:28〜 放送スタートです📺
“#やれたかも”・・・それは、究極の「個」を描いた純愛の物語❤️https://t.co/0n1OfnELCD pic.twitter.com/GvbAB3Ydti
漫画『やれたかも委員会』は、2016年4月からnoteというWebサービス上で掲載されている作品。元々は出版社を通しての連載を目指していたものの、編集者たちからは却下されてしまった企画だったと言います。2018年4月現在の既刊は2巻までで、紙版よりも電子版の方が安く購入できるのも特徴です。
作者は吉田貴司先生。ちなみに、本作は既に2018年1月から3月にかけて、AbemaTVにて全8話の実写ドラマが放送されました。そちらのキャストは、人気お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次さん、個性派俳優の本多力さん、モデルの朝比奈彩さんの3名が務めました。逆輸入の形で、こちらのドラマに出演した堀江貴文さんのエピソードが漫画化されるなど、実写ドラマ化による今後の更なる展開も楽しみですね。
デイジー・ラック
4本目は、4月20日よりNHK総合テレビの22時台の連続ドラマ枠「ドラマ10」で実写ドラマが放送される『デイジー・ラック』です。
本作は30歳を迎える4人の女性を主人公としてオムニバス作品で、実写ドラマでは佐々木希さん・夏菜さん・中川翔子さん・徳永えりさんという豪華女優陣が演じます。その脇を固めるキャスト陣も、片平なぎささんやMEGUMIさん、鈴木伸之さん、長谷川朝晴さんなど実力派俳優たちです。
【デイジー・ラック】仕事に恋に、30歳女子4人の幸せ探し!海野つなみさん原作 ドラマ10「デイジー・ラック」HPプレ公開。主役女子4人は佐々木希さん、夏菜さん、中川翔子さん、徳永えりさん!https://t.co/fEG24ocYQP#NHK #ドラマ10 #デイジーラック
— NHKドラマ (@nhk_dramas) 2018年3月22日
『デイジー・ラック』は、2000年から2001年にかけて講談社発行の漫画誌「Kiss Carnival」および「Kiss」で連載された作品。コミックスは全2巻で、今回のドラマ化に合わせて新装版コミックスが同じく全2巻で発売されています。
作者は『逃げるは恥だが役に立つ』で一躍時の人となった海野つなみ先生。ちなみに、2014年に行われた海野つなみ先生のデビュー25周年記念イベントでは、「ファンが選ぶいちばん好きな海野作品」の第1位に本作『デイジー・ラック』が選ばれています。*1
春待つ僕ら
5本目は、2018年冬に実写映画が放映される予定の『春待つ僕ら』です。
本作はとある共学高校を舞台に、バスケ部イケメン四天王に囲まれる女子高生の日常を描いた胸キュンラブストーリー。主人公の春野美月役を演じるのは、清純派女優としてマルチな活躍を見せる土屋太鳳さん。イケメン四天王を演じるのは、若手イケメン俳優の北村匠海さん・磯村勇斗さん・杉野遥亮さん・稲葉友さんの4人。さらに、春野美月の幼馴染で長髪のイケメンバスケットプレイヤー・神山亜哉役は、小関裕太さんが演じます。
「月刊デザート」にて絶賛連載中 #あなしん 先生原作『春待つ僕ら』実写映画化決定🎉
— 映画『春待つ僕ら』公式 (@harumatsumovie) 2018年3月8日
メインキャストは #土屋太鳳 #北村匠海 #小関裕太 #磯村勇斗 #杉野遥亮 #稲葉友 監督 #平川雄一朗 スポきゅん&友きゅん必至の青春ラブストーリー🏀💕
公式サイト➡️ https://t.co/F9KPOjtEE1#春待つ僕ら #春僕 pic.twitter.com/MSjYVmMhHy
本作『春待つ僕ら』は、女性向け月刊漫画誌「デザート(講談社)」にて2014年2月より連載中の作品。コミックスは2018年3月時点で既刊9巻です。
作者は、2010年にデビューした女性漫画家のあなしん先生。『春待つ僕ら』は名実ともにあなしん先生の代表作となりました。
なお、各電子書籍ストアでは、本作『春待つ僕ら』の第1巻が無料で読めるキャンペーンを開催しています。さらに、第2巻と第3巻も割引価格で購入できるので、ぜひこの機会をお見逃しなく。期間は3月26日までです。
宇宙を駆けるよだか
6本目は、2018年内にNetflixにて実写ドラマ化が予定されている『宇宙(そら)を駆けるよだか』です。
本作は、美しい容姿で男性から頻繁に声を掛けられる少女の人格が、醜い容姿のクラスメイトと入れ替わってしまうというサスペンスラブストーリー。実写ドラマでは、ヒロインの日向あゆみ役を清原果耶さん、あゆみの幼馴染で恋人でもある水本公史郎役をジャニーズWESTの神山智洋さん、あゆみの親友である火賀俊平役を同じくジャニーズWESTの重岡大毅さん、物語のキーマンとなる海根然子役は、富田望生(とみたみう)さんが務めます。
「宇宙を駆けるよだか」ドラマ化、ジャニーズWEST・重岡大毅と神山智洋のW主演(コメントあり) #重岡大毅 #神山智洋 #清原果耶 #富田望生 #ジャニーズWEST https://t.co/oBiJ94svGm pic.twitter.com/SL0W00KZnb
— コミックナタリー (@comic_natalie) 2018年2月17日
本作『宇宙を駆けるよだか』は、2014年から2015年にかけて「別冊マーガレット(集英社)」で連載された作品。コミックスは全3巻で完結しており、僕も短時間でサクッと読めました。ちなみに、本作は「このマンガがすごい!2016」オンナ編で第5位にも選ばれています。
作者は、女性漫画家の川端志季先生。本作の後に同じく「別冊マーガレット」で連載された『箱庭のソレイユ』も全4巻で完結しているほか、2018年2月からは、「Kiss(講談社)」と「月刊YOU(集英社)」でそれぞれ『世界で一番早い春』と『僕のオリオン』を同時に連載している今話題の漫画家です。
まとめ
以上、2018年以降に実写映画・ドラマ化が予定されている漫画を6本ピックアップしてご紹介しました。
僕は元々あまり少女漫画を読む方ではないのですが、最近は少年漫画と少女漫画の境目というのが昔よりもあいまいになってきているような気がします。女性でも楽しめる少年漫画はもちろん、男性でも十分に楽しめる少女漫画も数多く登場しているので、この機会にぜひ色んな漫画にチャレンジしてみてください!
今本当に面白いおすすめ漫画9選!マンガ大賞2018ノミネート作品から厳選!
今本当に面白い漫画をお探しの方へ向けて、まだ比較的新しくて今話題のおすすめ作品をご紹介します。
今回ピックアップした漫画は、毎年3月末に発表される「マンガ大賞」の2018年版で最終選考に残った作品たち。ノミネートされたのは全12本ですが、その中でも僕が特におすすめしたい漫画を9本選びました。どの作品も全て折り紙付きの面白さなので、次に読む漫画を探している方はぜひ参考にしてみてください!
①BEASTARS
「マンガ大賞2018」の大賞に輝いたのが、板垣巴留(いたがきぱる)先生の『BEASTARS(ビースターズ)』です。既刊は7巻まで。
この作品の大きな特徴は、登場人物がすべて擬人化した動物であるという点。草食動物と肉食動物が共に過ごす全寮制の中高一貫学校「チェリートン学園」を舞台に、動物たちが繰り広げる熱いヒューマン(?)ドラマが見所です。
個人的なおすすめポイントは、細部まで考え抜かれた世界観。この世界では肉食動物が肉を食べることを禁じられているのですが、チェリートン学園では草食動物の生徒が何者かに殺されるという事件が起こったり、裏社会では草食動物たちの血肉が売買されていたりと異様なリアルさを感じます。
主人公は気の優しい狼の“レゴシ”という少年で、自分が持つ肉食動物としての本能と向き合っていく様子も見所のひとつです。
詳しい内容はレビュー記事をご覧ください!
②我らコンタクティ
「マンガ大賞2018」の第2位にランクインしたのが、森田るい先生の『我らコンタクティ』。恥ずかしながら僕は全くのノーマークだった作品で、今回の2位入選ですぐさま読んでみました。
本作は1巻完結の短編漫画。冴えない会社員生活を送る主人公の女性・椎ノ木カナエと、彼女の小学時代の同級生である中平かずきの2人がロケット開発をするというちょっと変わったストーリーです。
キャラクターのデザインがやや独特ですが、カナエとかずきをはじめ、かずきの兄やバーのママなど、やや影のある登場人物たちが物語を盛り上げます。
良くも悪くも1巻しかないので、サクッと気軽に読めるのもおすすめポイント。変わったコンビのロケット開発は成功するのか?気になる方はぜひ手に取ってみてください!
③凪のお暇
「マンガ大賞2018」の第3位は、コナリミサト先生の『凪のお暇』です。既刊は3巻まで。
本作は、空気を読むことに必死な28歳のOL・大島凪が人生を思い切ってリセットする物語。息の詰まるような毎日から抜け出して、東京のはずれのボロアパートで送る貧しいけれど自由な生活を描きます。
本作の大きな見所が、凪の恋愛模様。凪が会社を辞めるきっかけにもなった同じ会社の元彼・我聞慎二は、リセットライフを送る凪のことを諦めきれず、凪の新居を突き止めて部屋を訪ねてきます。対して凪は過去の自分と決別するべく慎二をつけ放そうとしますが、同じボロアパートのお隣さんを多少意識し始めたり…?
会社で辛い思いをしながら働くすべての人に読んでほしいおすすめの1本です。
④ダンジョン飯
「マンガ大賞2018」の第4位にランクインしたのが、このブログでも既に紹介した九井諒子先生の『ダンジョン飯』です。既刊は5巻までで、最新第6巻は4月13日に発売されます。
本作は、「マンガ大賞2018」だけでなく、既に他のコンクールでも上位に入選している話題作。一番の見所は、ファンタジーの世界に登場するスライムなどのモンスターを調理して食べてしまおうという斬新な設定です。
ありそうでなかった奇抜な発想で、ファンタジー好きにもグルメ漫画好きにもおすすめの1本。
詳しい内容はレビュー記事をご覧ください!
⑤不滅のあなたへ
「マンガ大賞2018」の第5位は、大今良時先生の新作『不滅のあなたへ』です。既刊は全6巻。
本作は他のどの作品とも違う斬新かつ壮大なストーリーが魅力。主人公は不死身の球体で、後に「フシ(不死)」という名前を付けられます。その生物の姿を獲得して変身することができるフシは、さまざまな生物との出会いを通じて成長し、自分が何のために生まれたのか?という謎に迫っていく物語です。
漫画好きなら絶対に読んでおきたい今話題の1本。大今良時先生といえば、前作の『聲の形』がアニメ映画化されるなど大ヒットしましたが、そちらを読んでいない方にもぜひ読んでいただきたいおすすめの漫画です。
詳しい内容はレビュー記事をご覧ください!
⑥ランウェイで笑って
「マンガ大賞2018」の第6位にランクインしたのが、猪ノ谷言葉先生の『ランウェイで笑って』です。既刊は4巻まで。
本作は、幼い頃からパリコレに出ることを夢見るも、思うように身長が伸びなかった女子高生モデル・藤戸千雪と、家庭の事情でファッションデザイナーの道を歩みことをあきらめていた少年・都村育人の2人がファッションの最前線で活躍する姿を描いた物語。自分にとって不利な状況を物ともせず、夢に向かって突き進む様子を見ていると胸が熱くなること間違いなし。
僕自身は正直ファッションにあまり興味がありませんが、この作品を読むと自然にファッションにも興味がわいてきます。
ちなみに、タイトルの「ランウェイ」とはファッションショーにおける舞台のことで、暗黙の了解として「ランウェイでは笑ってはいけない」というルールがあります。そしてそのルールを破ってしまうのが、育人と千雪のコンビ。常識を覆す2人の活躍をぜひご覧ください!
⑦とんがり帽子のアトリエ
「マンガ大賞2018」の第7位は、このブログでも既に取り上げた白浜鴎先生の『とんがり帽子のアトリエ』です。既刊は3巻まで。
本作は、幼い頃から魔法使いに憧れる少女が自ら魔法使いになるという物語。この作品の魅力は、これまで様々なファンタジー作品で描かれてきた“魔法”を新たな解釈で再定義したところ。本来魔法は魔法使いだけに扱える特別なものではなく、「やり方さえわかれば誰にでも使えるもの」という設定が非常に斬新です。
細部まで書き込まれた背景も本作のおすすめポイント。より深く物語に感情移入できるので、時間を忘れて読んでしまいました。
詳しい内容はレビュー記事をご覧ください!
⑧約束のネバーランド
今回紹介する漫画の中でも特にダントツでおすすめなのが『約束のネバーランド』です。僕も以前から読もう読もうと思っていてようやく読んだのですが、面白すぎてなかなか止まらず夜更かしして最新刊まで一気に読んでしまいました。「マンガ大賞2018」では第11位という結果でしたが、ぜひ全ての方に読んでほしい傑作です。
物語のジャンルとしては、ダークファンタジーやサスペンスに近い印象。主人公はとある孤児院で暮らす11歳の少女・エマ。この孤児院では、6歳以上になった子どもと12歳の誕生日を迎えた子どもが定期的に里親の元へ送られるのですが、実際に送られるのは里親の元ではなく、人間を食らう“鬼”の所。実はこの孤児院は“農園”と呼ばれ、なんと鬼たちに子どもを育てて献上する機関だった、というストーリーです。この真実を知ってしまったエマたちは、生きるために必死の逃亡策を図ります。
ちなみに、本作は週刊少年ジャンプでの連載作品なのですが、「友情」「努力」「勝利」というジャンプの三大原則からは大きく逸れています。しかし、それでいて子ども心をくすぐられる作品。
⑨ゴールデンゴールド
「マンガ大賞2018」の第12位にランクインしたのが、堀尾省太先生の『ゴールデンゴールド』です。既刊は3巻まで。
本作は瀬戸内海にある架空の島「寧島」を舞台にした物語。これと言って観光名所などもないこの島は、その昔「福の神が立ち寄ったことがある」と言い伝えられています。主人公はこの島に引っ越してきたばかりの少女・早坂琉花。
彼女はこの島の浜で、ミイラのような不気味な置物を拾います。琉花はその置物にとある願い事をするのですが、するとその置物は独りでに動き出し、琉花の家に居座ります。次第に“福の神”と呼ばれるようになるその置物は、周囲に人とお金を集める力があるのですが、その力に当てられた人間は多少強引な手を使ってでもお金を稼ごうと躍起になり、穏やかだった島の雰囲気が一変していくというストーリーです。
先が読めない展開でどんどん続きが読みたくなります。空いた時間での一気読みにおすすめの1本です。
まとめ
以上、今特におすすめしたい漫画を「マンガ大賞2018」にノミネートされた作品の中から更に厳選して紹介しました。
なお、僕が愛用している電子書籍ストア「eBookJapan」では、「マンガ大賞」の歴代作品を全てまとめたキャンペーンページが公開されています。ちなみに、マンガ大賞は2008年からスタートした漫画賞。過去のノミネート作品の多くが映画化やドラマ化がされているなど、漫画としても大きな拍がつくので、今回紹介した作品はぜひチェックしておきましょう!
『パティシエさんとお嬢さん』レビュー!Twitter発のほのぼの恋愛ドラマ!
今話題の漫画を読んでその感想をレビューする連載企画の第13弾。今回の作品は、Twitterで大きな話題となり、遂に書籍化を果たした漫画『パティシエさんとお嬢さん』です。
本作は、お互いに名前も知らない男女がスイーツを通して出会い、恋に落ちるという物語。両想いでありながら、なかなか進展しない二人の関係を描いたほのぼの恋愛漫画です。
今回は僕が本作『パティシエさんとお嬢さん』を読んだ後の感想をレビューすると共に、本作の概要やあらすじ、見どころも簡単に解説していきます!
『パティシエさんとお嬢さん』とは?
Twitterで大きな話題となり、半年余りで書籍化が実現!
本作『パティシエさんとお嬢さん』は、漫画家の銀泥(ぎんどろ)さんが自身のTwitter上に投稿した4ページの漫画が元となっている作品。2017年の9月4日に投稿されたこのツイートは瞬く間に拡散され、現時点で累計14万リツイート・40万いいねという大きな反響を受けています。
勢いだけで描いた創作男女漫画🍰 pic.twitter.com/leTFTmzo7L
— 銀泥(ぎんどろ) (@platalodo) 2017年9月3日
作者の銀泥さんはこれまで全く無名の漫画家。とあるインタビューでは、元々『るろうに剣心』のような少年漫画を書きたかったと明かしています。*1
なお、4月6日からはWEBコミックサイト「ゼロサムオンライン(一迅社)」にて連載が再開されます。コミックス第1巻の続きがいち早く読みたい方は、こちらもチェックしておきましょう。
「パティシエさんとお嬢さん」連載お知らせ漫画🍰 pic.twitter.com/qgWkCA9ABH
— 銀泥(ぎんどろ) (@platalodo) 2018年3月16日
物語のあらすじ
「名前も知らない人を、好きになりました」パティシエの『彼』のお店に毎週金曜日にケーキを買いに来る『彼女』。自分の作ったケーキを目を輝かせて選ぶ『彼女』に惹かれるも、店員と客という立場から近づけず名前も聞けず……。Twitterで話題騒然! 200万以上のいいねを獲得している「店員さん×お客さん」の尊すぎる純白ラブコメが待望の書籍化!! イケメンパティシエと天然ふわふわお嬢さん、心の中で叫びがちな二人の両片想いの行方は……?
出典:eBookJapan
舞台はとある街のケーキ屋さん“シュバル”。このお店では、爽やかな笑顔が印象的な青年が働いています。偶然このお店に足を運び、この青年のことを好きになってしまったのが、主人公の可憐な女性。
カチューシャをしたガーリーな服装が似合う彼女ですが、この青年に会うために週1回だけシュバルに足を運びます。実はこの青年も彼女に恋に落ちているのですが、お互いに「店員と客」であるということを意識しすぎて、連絡先はおろか名前すらも聞き出せません。
シュバルの店長・稜(りょう)は、そんな2人を微笑ましく見守りつつ、早く付き合えるようにと色々気を回すのですが…。その先はぜひ本編をご覧ください!
『パティシエさんとお嬢さん』の見どころ
読者さえも名前を知らない2人のじれったい日常
本作の設定において巧妙だなーと思うのが、登場人物であるパティシエさんとお嬢さんがお互いに名前を知らないことに加え、読者にもその名前が明かされていないこと。
2人は「パティシエさん」と「カチューシャちゃん」といった風に、お互いを認識しあっています。2人にとって親しい人も、「アイツ」や「あなた」など、決して2人の名前を口にしないのがなんとも巧妙。
これは僕の勝手な予想ですが、きっと物語の最後の最後クライマックスで、読者にはわからないような形でお互いだけ名前がわかるような結末になる気がします(笑)
稜とパティシエさんとの掛け合いが面白い!
本作は、シュバルで働くパティシエさんと店長である稜との掛け合いも見どころの一つ。パティシエさんとお嬢さんが両想いであることに気付いている稜は、パティシエさんに「早く彼女の名前と連絡先を聞き出せ」とはっぱをかけます。しかし、それでもパティシエさんはなかなか上手くいかずに悩んでいると、次第に稜によるいじりがエスカレート。
「現世中にどうこうなる気あるのか?来世で結ばれるつもりか?」
などなど、ユーモアの利いたいじりが次々と出てきます。
『パティシエさんとお嬢さん』の総評
総合評価:★★★★☆
『パティシエさんとお嬢さん』は女性向けの漫画ではありますが、男性目線で読んでも十分楽しめる作品でした。総合評価は5段階の「4」です!
第1巻自体もまだ発売されて間もないので、第2巻はしばらく先になりそうです。早く続きが読みたいという方は、先ほどご紹介した「ゼロサムオンライン」もチェックしてみてください。
『男一匹ガキ大将』レビュー!本宮ひろ志による番長漫画の不朽の傑作!
今話題の漫画を読んでその感想をレビューする連載企画の第12弾。今回の作品は、『サラリーマン金太郎』などの代表作で知られる本宮ひろ志先生の原点となる漫画『男一匹ガキ大将』です。
本作は、地方のとある村で喧嘩に明け暮れるガキ大将が日本一の“漢”として成長していく姿を描いています。
今回は僕が本作『男一匹ガキ大将』を読んだ後の感想をレビューすると共に、本作の概要やあらすじ、見どころも簡単に解説していきます!
『男一匹ガキ大将』とは?
少年ジャンプで連載された本宮ひろ志先生の出世作!
本作『男一匹ガキ大将』は、「週刊少年ジャンプ(集英社)」にて1968年から1973年まで連載された漫画。当時のジャンプにとっては看板作品であり、1969~1970年にかけてテレビアニメも放送されました。コミックスは20巻までですが、番外編の21・22巻を含めば全22巻です。
作者は、『俺の空』や『サラリーマン金太郎』などの代表作で知られる本宮ひろ志先生。『男一匹ガキ大将』は初の連載作品となり、本宮漫画の原点とも位置付けられる作品です。
物語のあらすじ
ケンカが大好きな主人公・戸川万吉。しかしケンカが強いわけではなく、いつも負けてばかり。でも弱音を吐いたりしない、とても男らしく勇敢な少年だ。そんなある日、仲のよい女の子、友子が三人の脱獄囚にさらわれてしまう。怖じ気づいている大人達を尻目に、万吉が救出に向かった!
出典:eBookJapan
最初の舞台は、西海村という小さな村。そこでガキ大将として喧嘩の日々を過ごす少年・戸川万吉(とがわまんきち)が本作の主人公です。
万吉の父は、以前村で起こったとある事件の犠牲となっており、村人たちは万吉のことを腫れ物のように扱っていました。そんなことは意に介せず大きく成長した万吉は、義理と人情溢れる村のガキ大将として君臨していたのですが、次第に「喧嘩だけできてもダメだ」という思いに駆られ、東京で何か大きなことを成し遂げようと決意します。
『男一匹ガキ大将』の見どころ
漢気溢れる主人公・戸川万吉の成長
本作の大きな魅力は、見る人の心を惹きつける主人公の万吉の人柄。元々は喧嘩ばかりの悪ガキのようにこそ見えますが、その芯にはしっかりした軸があり、周囲の人をことごとく惹きつけていきます。
そして、万吉は貪欲に色んなものを吸収していき、ガキ大将としてではなく、一人の“漢”として成長していく万吉の姿が本作の見どころです。
万吉が出会う個性的なキャラクターたち
万吉の周囲に続々と集まってくる個性豊かなキャラクターも見どころのひとつ。最初の頃はガキ大将として周囲の不良たちを従えていきますが、その後は浮浪者たちのコミュニティを仲間に付けたり、財界の大物に一目置かれたりと、心強い仲間を得ていきます。本編を読むときは、ぜひ万吉の“師”となる人物たちに注目してみてください!
番長×株という意外な展開
この作品は、作品名やあらすじだけ読むと「ありがちな番長漫画なのかなぁ?」と思ってしまうのですが、内容は全く異なります。特に意外なのが、地元を飛び出して東京に向かった万吉が「株式投資」の世界に足を踏み込む点。番長漫画でありながら、そこにビジネス視点の要素を掛け合わせた先の読めない展開が見どころです。
『男一匹ガキ大将』の総評
総合評価:★★★★☆
『男一匹ガキ大将』は、そのタイトルの印象とは大きく異なる意外な展開が魅力の漫画でした。古い作品ではありますが、今読んでも十分楽しめる不朽の名作です。総合評価は5段階の「4」としました!
なお、僕も愛用している電子書籍ストア「eBookJapan」では、本作『男一匹ガキ大将』の連載開始後50周年を記念して、1,2巻が定価から90%OFFの50円で購入できるなど、超お得なキャンペーンが開催されています。電子書籍版の第12~22巻に関しては独占先行配信となるので、電子書籍でご購入の際はぜひ「eBookJapan」をチェックしてみてください!
『BEASTARS』レビュー!擬人化した動物たちの学園ヒューマン(?)ドラマ!
今話題の漫画を読んでその感想をレビューする連載企画の第11弾。今回の作品は、今までの作品とはちょっと毛色の違う変わり種の漫画『BEASTARS(ビースターズ)』です。
本作は、オオカミやシカ、ウサギなど、ヒト科以外の動物が人間と同じように二息歩行しながら生活している世界での物語。肉食動物は草食動物を捕食することを禁じられ、互いに共存しています。
今回は僕が本作『BEASTARS』を読んだ後の感想をレビューすると共に、本作の概要やあらすじ、見どころも簡単に解説していきます!
『BEASTARS』とは?
「このマンガがすごい!2018」オトコ編第2位の衝撃作!
本作『BEASTARS』は、「週刊少年チャンピオン(秋田書店)」にて2016年9月より連載中の漫画。コミックスは既刊7巻です。
作者は、板垣巴留(いたがきぱる)先生。年齢など細かいところは公表されていないようですが、自身のTwitterなどに投稿している写真などを見るに20代前半の女性のようです。
物語のあらすじ
肉食獣と草食獣が共存する世界。そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。チェリートン学園の演劇部員レゴシは、狼なのにとっても繊細。そんな彼が多くの動物たちと青春していく動物群像劇が始まる!!
出典:eBookJapan
舞台となるのは、全寮制の中高一貫学校「チェリートン学園」。肉食動物と草食動物が共に過ごす学校で、ある日草食動物アルパカが肉食動物に殺されるという事件が起こります。
主人公はこの学園の高等部に通うオスのハイイロオオカミ「レゴシ」。演劇部の美術チームに所属する彼は、体格に見合わず温厚で物静かな性格なのですが、周囲からはやや近寄りがたい存在として認知されています。
アルパカが殺されたことにより、学園内に不穏な空気が漂いますが、レゴシが所属する演劇部は学内の大事な講演が目前に迫っているなか、学園のスター的存在で演劇部の役者長を務めるオスのアカシカ「ルイ」を中心に準備を進めていきます。
そこで起こるアクシデントがきっかけで、主人公のレゴシは肉食獣である自分の本能を改めて自覚していくというストーリーです。
『BEASTARS』の見どころ
作り込まれたリアルな世界観
肉食動物と草食動物が共存する世界観というと、2016年に公開されたディズニー映画『ズートピア』を連想する方も多いかもしれません。
しかし、本作『BEASTARS』は、より踏み込んだ世界観のもとに成り立っている物語。肉食動物は肉を食べることを重罪として禁じられていますが、裏社会では草食動物の血が売買されているなど、表と裏の両面まで細かい作り込みが魅力です。
また、不思議なのが読めば読むほど動物たちが人間のように生活している姿がしっくりきてしまうところ。人間にも人種という区別がありますが、動物たちもそれは同じ。イヌ科といった大きな括りから、絶滅危惧種とされるハーレクイン種のウサギなど、動物たちにも細かい区分や種別が存在しています。
個性的なキャラクターたち
本作の魅力のひとつが、続々と登場する個性的なキャラクターたち。主人公のハイイロオオカミ「レゴシ」を筆頭に、複雑なバックグラウンドを持った人物たちが物語を盛り上げます。
特にカギとなるキャラクターが、チェリートン学園の高等部3年生のルイ。彼は演劇部のスターとして役者長を務める学園のカリスマ的存在です。レゴシと並ぶもう一人の主人公ではありますが、レゴシとの交流を通してルイにも変化が生まれていきます。
肉食動物と草食動物のラブストーリー
本作のヒロインは、ドワーフ種のメスウサギである「ハル」。学園内では数多くの草食動物たちと体を重ねていることで、腫れ物的な扱いを受けています。
主人公のレゴシは、ある出来事をきっかけにハルのことを異性として徐々に意識し始めます。異種族であるばかりか、肉食動物と草食動物という、本来交わることのない関係。しかし、二人が少しずつ互いを意識していく様子は、もはや種族など関係のない大きな愛を感じさせてくれます。
『BEASTARS』の総評
総合評価:★★★★☆
『BEASTARS』は、登場人物がすべて擬人化した動物という世界観の上で繰り広げられる奥深いヒューマンドラマを描いた漫画でした。絵が苦手だという方はいるかもしれませんが、物語や内容重視で漫画を探している方にはぜひ読んでいただきたい作品。個人的な評価は「4」です!
完結済み漫画のおすすめ7選!一気に読める名作を厳選して紹介します!
完結済み漫画の魅力。それは、言うまでもなく「最初から最後まで一気に読み通せる」という点にあります。僕自身もそうですが、漫画というのは読み始めると本当に最後まで止まりません。
逆に言えば、途中で止まってしまって続きが読めないというのも結構ストレス。連載中の作品であれば仕方のないことですが、やっぱり「最初から最後まで一気に読みたい!」というのは人の性かもしれませんね。
そこで今回は、既に連載が終了した作品のうち、2015年以降に完結した比較的新しいおすすめの漫画をピックアップしてご紹介します。面白い漫画を一気読みしたい方はぜひチェックしてみてください!
①かくかくしかじか
『海月姫』や『東京タラレバ娘』などの名作で知られる東村アキコ先生の完結済み漫画です。巻数は全5巻。全34話と話自体はコンパクトなので、サクッと面白い漫画を読みたいという方には特におすすめです。
物語の内容は、東村先生の自伝エッセイ。東村先生が高校三年生の時に地元宮崎で出会った絵画教室の先生・日高健三(ひだかけんぞう)との日々を綴った漫画です。
本作は、東村先生ならではギャグ要素を織り交ぜながらも、涙なしでは語れない感動作。東村先生が大学受験、キャンパスライフ、就職、仕事…と現在のような女性漫画家に至るまでの道のりを描きつつ、その過程に深く関わった日高先生との思い出が鮮明に描かれています。
女性はもちろん、男性でも大いに楽しめる作品なので、漫画好きの方であればぜひ読んでいただきたいおすすめの1本です!
②四月は君の嘘
アニメ化・実写映画化もされた新川直司(あらかわなおし)先生の完結済み漫画です。巻数は全11巻。全44話と長すぎず短すぎない丁度良い長さなので、1日暇な日ができてしまったという時に名作を一気読みしたい方にはピッタリの作品です。
本作は、ピアニストの少年とヴァイオリニストの少女との淡い恋模様と成長を描いた物語。主人公の有馬公生(ありまこうせい)は、幼少期から「神童」と謳われた天才ピアニストでしたが、母の死をきっかけにピアノから距離を置いてしまった中学生。そこで運命的な出会いを果たすのが、自由奔放なヴァイオリニスト・宮園かをり(みやぞの かおり)。二人の出会いがお互いを成長させていくのですが、実は宮園かをりが病気を抱えていることがわかり、物語は大きく揺れ動いていきます。
僕自身、あらすじを書いているだけでもウルっと来てしまいますが、『四月は君の嘘』は漫画史に残る涙涙の感動作。意味深なタイトルの回収ポイントも絶妙なので、見どころの一つとして楽しみに読んでみてください!
なお、僕も愛用している電子書籍ストア「ebookJapan」では、本作『四月は君の嘘』の全11巻セットが「20%OFF&ポイント20倍」で購入できるキャンペーンが開催されています。本作以外にも数多くの作品が対象になっているので、ぜひチェックしてみてください!期間は3月1日までです。
③僕だけがいない街
こちらもアニメ化・実写映画化された三部けい(さんべ けい)先生の完結済み漫画です。巻数は全9巻。全44話と読みやすい分量なので、読み応えのある作品を一気読みしたい方におすすめの名作です。
本作は、タイムリープによってとある殺人事件の真相に迫るミステリー・サスペンス漫画。主人公は売れない漫画家・藤沼悟(ふじぬまさとる)という青年で、「再上映(リバイバル)」という特殊な力を持っています。そんな彼の近くで突然起きる殺人事件。その真相を探るためにリバイバルを使ってタイムリープした先は、なんと彼がまだ小学生だった18年前の北海道でした。
タイムリープを題材にした作品は既に数多くありますが、ここまで精巧なミステリー要素を織り交ぜたストーリーは他に類を見ません。どんどん続きが気になる展開で、時間を忘れて読み進められるおすすめの漫画です!
④ニセコイ
TVアニメ化も行われた古味直志(こみ なおし)先生の完結済み漫画。週刊少年ジャンプで連載されたラブコメの王道です。巻数は全25巻。全229話とボリュームがあるので、少しまとまった時間が取れる方におすすめです。
本作はまさにラブコメの王道を行く名作。主人公は学業優秀な男子高校生・一条楽(いちじょうらく)。彼は10年前に一人の少女と、とある約束をします。その約束のカギとなる鍵穴のついたペンダントを肌身離さず持ち続けてきた楽の元に、次々と現れる鍵を持った少女たち。ヒロインたちがそれぞれに独特なキャラクターで可愛らしく、微笑ましい日常に癒されます。また、「楽の約束の相手は誰なのか?」というミステリー的な要素を含んだ展開も魅力です。
ちなみに、少年ジャンプのラブコメといえば『いちご100%』が有名ですが、本作『ニセコイ』はその連載回数167回を超えて、歴代最長のラブコメ作品となっています。文字通りジャンプ史に残るラブコメの名作。まとまった時間で甘酸っぱい青春を味わいたい方におすすめの1本です。
⑤FAIRY TAIL
週間少年マガジンの大人気ファンタジー漫画『RAVE』でお馴染みの真島ヒロ(ましまひろ)先生の完結済み漫画。巻数は全63巻と、全35巻で完結した『RAVE』の倍近い長さです。全545話とボリュームたっぷりなので、夏休みやゴールデンウィークなどしっかりまとまった時間が取れる方におすすめ。
内容は、真島ヒロ先生が得意とする王道ファンタジー。主人公は、魔導士ギルドの「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に所属する問題児、ナツ・ドラグニル。偶然出会ったルーシィという少女とパーティを組むことなり、互いに魔導士として成長していきます。
僕自身は元々『RAVE』が非常に好きだったこともあり、本作にもプルーが登場するなど『RAVE』好きにとってはまた違った楽しみ方もあるので、未読の方はぜひそんなところにも注目してみてください!
なお、僕も愛用している電子書籍ストア「ebookJapan」では、本作『FAIRY TAIL』の全63巻セットが「20%OFF&ポイント20倍」で購入できるキャンペーンが開催されています。本作以外にも数多くの作品が対象になっているので、ぜひチェックしてみてください!期間は3月1日までです。
⑥ベイビーステップ
アニメ化・実写ドラマ化もされた勝木光(かつきひかる)先生の完結済み漫画。巻数は全47巻。全455話と結構なボリュームですが、展開の早いスポーツ漫画なので飽きることなくスイスイ読み進められます。
本作はテニスを題材にした作品ですが、スポーツ漫画によくある必殺技や超人技の類は出てこない正統派スポーツ漫画。主人公は非常に几帳面な性格の男子高校生・丸尾栄一郎(まるおえいいちろう)。それまではスポーツとは全く縁のない、勉強ばかりの人生を送ってきた栄一郎は、高校一年生の時にひょんなことからテニスに出会い、その才能を開花させていきます。
この作品の面白いところは、栄一郎の成長をじっくりと描いている点。よくあるスポ魂漫画の血反吐を吐くような短期修行などではなく、ゆっくりと着実に努力を重ねていく姿が印象的です。また、ヒロインの鷹崎奈津(たかさきなつ)と栄一郎の恋模様も見所の一つです。
普段スポーツ漫画に馴染みのない方にもおすすめしたい名作。ちなみに僕はこの作品の性で、5年ほど前に買ったテニスラケットを引っ張り出して、思いっきりテニスに打ち込みたい気持ちになってしまいました(笑)
なお、僕も愛用している電子書籍ストア「ebookJapan」では、本作『ベイビーステップ』の全47巻セットが「20%OFF&ポイント20倍」で購入できるキャンペーンが開催されています。本作以外にも数多くの作品が対象になっているので、ぜひチェックしてみてください!期間は3月1日までです。
⑦監獄学園
アニメ化・実写ドラマ化もされた平本アキラ先生の完結済み漫画。巻数は全27巻。全277話とボリュームはありますが、軽快なテンポで進んでいくギャグ漫画なので一気に最後まで読み通せます。
本作は、伝統ある女子校が共学校へと転換したことで、初めて男子生徒として入学した5人の高校生たちの苦悩の日々を描いたハーレムコメディ漫画。軽快なギャグとエロスをメインテーマに置きつつ、女性たちの力強さも見事に描いています。
男性向けのお色気漫画という側面は拭えませんが、それ以上に学園の中に存在する“監獄”という設定や、アホなことを全力で遂行しようとする男子生徒5名の芯の強さなど、見どころが非常に多い作品。電車などではちょっと読みづらい作品なので、家でじっくり漫画が読みたい男性諸君におすすめです!
なお、僕も愛用している電子書籍ストア「ebookJapan」では、本作『監獄学園』の全27巻セットが「20%OFF&ポイント20倍」で購入できるキャンペーンが開催されています。本作以外にも数多くの作品が対象になっているので、ぜひチェックしてみてください!期間は3月1日までです。
まとめ
以上、2015年以降に完結したばかりの比較的新しいおすすめ漫画を厳選してご紹介しました。
これは余談ですが、漫画やアニメ、ドラマなど一定期間続くコンテンツの場合、毎回毎回楽しみにして待っている方もいれば、完結した後にまとめて楽しみたいという方も一定数いるように感じます。というのも、まさに僕がそのタイプなんですが、結局続きを読んだり観たりするのに少し間が空いてしまうと、結構それまでストーリーを忘れてしまっていて、結局観直したりしないと気が済まないんですよね。
僕と同じく、一気に漫画を楽しみたいという方は、ぜひこの機会に完結済みの漫画を一気読みされてみてはいかがでしょう!
『とんがり帽子のアトリエ』レビュー!世界観&画力で魅せる本格ファンタジー!
今話題の漫画を読んでその感想をレビューする連載企画の記念すべき第10弾。今回の作品は、魔法使いに憧れた少女に訪れる絶望と希望を描いた漫画『とんがり帽子のアトリエ』です。
本作は幼い頃から魔法使いに強い憧れを持ってきた一人の少女が、この世界の「魔法」にまつわる秘密を知ってしまうという物語。とんがり帽子を被った魔法使いとの出会いにより、少女の人生は大きく変わっていきます。
今回は僕が本作『とんがり帽子のアトリエ』を読んだ後の感想をレビューすると共に、本作の概要やあらすじ、見どころも簡単に解説していきます!
『とんがり帽子のアトリエ』とは?
イラストレーターとしても活躍する白浜鴎の新作!
本作『とんがり帽子のアトリエ』は、漫画雑誌「月刊モーニングtwo(講談社)」にて2016年7月より連載中の漫画。コミックスは既刊2巻までで、最新第3巻が2月23日に発売されます。
作者は、「マーベル・コミック」などアメコミの表紙も手掛ける漫画家の白浜鴎(しらはま かもめ)先生。デビュー作は、年10回刊漫画誌「ハルタ(KADOKAWA)」で連載された『エニデヴィ』で、全3巻の完結済み作品です。
数多くいる漫画家の中でも頭一つ抜きん出ているのが、その画力の高さ。もちろんその画力は、本作『とんがり帽子のアトリエ』でも十分に活かされています。
物語のあらすじ
小さな村の少女・ココは、昔から魔法使いにあこがれを抱いていた。だが、生まれた時から魔法を使えない人は魔法使いになれないし、魔法をかける瞬間を見てはならない……。そのため、魔法使いになる夢は諦めていた。だが、ある日、村を訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを見てしまい……。これは少女に訪れた、絶望と希望の物語。
出典:eBookJapan
主人公は魔法使いに憧れる普通の少女・ココ。彼女は幼い頃に仮面をつけた魔法使いから買った絵本とペンの杖を大切に持っていたのですが、ある日ココが住む村を訪れたとんがり帽子の魔法使い・キーフリーが“魔法陣”を“描く”ところを目撃してしまい、興味本位で絵本に書いてある魔法陣をペンの杖でなぞってしまいます。すると、強力な謎の魔法が発現し、ココの母が石のように固まってしまうのでした。
ココは母を救うため、キーフリーの弟子となることを選びます。ただし、この世界の魔法使いは、生まれた時から魔法使いとなることを宿命づけらた者のみという決まり。その掟から外れて、普通の人間から魔法使いを目指すココは、数々の苦難にぶつかっていきます。
『とんがり帽子のアトリエ』の見どころ
精緻な絵で魅せる本格派ファンタジー!
本作の魅力は、白浜鴎のずば抜けた画力による精緻な絵。人物たちのデザインはもちろんのこと、何気ない風景や建物など、細部にまで行き届いた筆が圧倒的な迫力を感じさせます。特に影の使い方は非常に独特で、ファンタジーの世界をよりリアルに感じることができるはず。
「魔法」の設定が斬新!ありそうでなかった世界観
本作の世界観では、実は魔法が「決まった図形の組み合わせと特殊な製法のインクさえあれば使えるもの」というのが非常に斬新。そして、この秘密を知っている者たちを「魔法使い」とし、そうでない者を「知らざる人(ふつうのひと)」として区別しています。ありそうでなかったこの「魔法」に対する設定が、ファンタジー作品でありながらどこかリアルさを感じる本作の魅力だといえます。
魔法使いに憧れた少女の葛藤と成長
魔法使いに憧れる少女というのは定番の設定のようにも思えますが、本作の舞台はれっきとしたファンタジー世界。ファンタジーの世界で敢えて普通の少女を主人公に据えるという点が、物語に深みを持たせているように感じます。
そして、ココの魔法使いとしての成長も本作の見どころのひとつ。図らずも「知らざる人」でありながら、魔法の秘密を知ってしまったココは、真っ当な道で一流の魔法使いを目指す見習いの少女たちから疎まれる存在。そのことを自覚しつつも、「魔法は人を幸せにするためのもの」という言葉を信じ、ひたむきに修行を積んでいくココの姿には心を奪われました。
『とんがり帽子のアトリエ』の総評
総合評価:★★★★★
『とんがり帽子のアトリエ』は、本格的なファンタジー世界が味わえる完成度の高い漫画でした。個人的な評価は文句なしの最高評価「5」です!第3巻も間もなく発売されるので、非常に続きが気になります!
『復讐の未亡人』レビュー!妖艶な美人エンジニアの痛快サスペンスドラマ!
今話題の漫画を読んでその感想をレビューする連載企画第9弾。今回の作品は、夫を亡くしたひとりの女性が執拗なまでの復讐を成し遂げる漫画『復讐の未亡人』です。
本作はとあるIT企業に派遣エンジニアとして勤める一人の女性が主人公。容姿端麗で仕事もテキパキこなす彼女は、実のところその会社に対して恨みを持っているのでした。ビジネスの現場を舞台に巻き起こるエロティックなヒューマンドラマです。
今回は僕が本作『復讐の未亡人』を読んだ後の感想・評価をレビューすると共に、本作の概要やあらすじ、見どころも簡単に解説していきます!
『復讐の未亡人』とは?
気鋭の漫画家・黒沢Rによるリベンジストーリー!
本作『復讐の未亡人』は、月刊電子漫画誌「毒りんごcomic(双葉社)」にて連載中の漫画。元々は電子版comicが2016年3月に発売されたのみだったのですが、その後大きな反響を呼び、2016年11月から毒りんごcomicの第9号にて続編の連載が開始されました。
作者は、気鋭の女性漫画家・黒澤R(アール)先生。アシスタント時代は、『みたむらくん』などの代表作で知られる“えりちん”先生や、『ハチミツとクローバー』『3月のライオン』 などで知られる人気漫画家、羽海野チカ(うみの ちか)先生のもとで腕を磨いた作家です。
本作『復讐の未亡人』のほかにも、『先生ごめんなさい』を連載するなど、今話題の漫画家のひとり。特に妖艶な女性のイラストは秀逸で、彼女の手掛けた作品を「表紙買い」してしまう人も多いことでしょう。
物語のあらすじ
復讐は気持ちが良い―― とあるIT企業に勤務する、有能な派遣エンジニア・鈴木密。彼女がその会社に潜り込んだのには、隠された理由があった。夫を追い詰め、自殺に追いやった者たちひとりひとりへ、借りを返すため――
出典:eBookJapan
主人公はとあるIT企業に勤める派遣エンジニアの女性・鈴木密。非常に有能かつ妖艶な容姿を持つ彼女は職場で男女を問わず人気があるのですが、彼女の周囲ではパワハラ課長が突然入院したり、ほとんど仕事をしない創業者一族の息子が失踪したりと、奇怪な出来事が次々と起こります。
それらを手引きしていたのが、鈴木密。彼女の夫はこの会社に勤めていたのですが、じつは過労が原因で自殺を図り、密は未亡人となってしまっていたのです。当時の夫に対して、自殺へとつながる何らかの原因を作った人物に対し、密は次々と復讐を遂げていきます。
『復讐の未亡人』の見どころ
妖艶な未亡人・鈴木密のミステリアスな魅力
主人公の鈴木密は、その美しい容姿で多くの男性を手玉に取ります。妖艶な言動の数々に、読者の男性は思わず心を奪われるはず。復讐の為なら自分の身が汚れることもいとわない異様なまでの意志の強さに注目です!
スカッとする復讐劇
鈴木密が潜入するIT企業には、非常に個性の強い面々が揃っています。密の夫が自殺してしまう原因になったとされる人物は、密の謀略によりことごとく失脚していきますが、その復讐の方法がなんとも痛快。少々過激な内容でありつつ、ちょっとやりすぎでは…と思うこともありますが、それでもこの作品は「勧善懲悪」にも似た分かりやすい構図で、ついつい密のことを応援してしまいたくなります。
互いの足を引っ張りあうビジネスの醜い現場
本作の魅力は復讐劇だけではありません。舞台となるIT企業の背景も結構リアルで、互いが互いの足を引っ張りあって出世を目論む様子などは、非常に説得力があります。中には、仕事ができる上に男性にもモテる密が気に入らない女性などもおり、人間関係の複雑さも見どころのひとつ。彗星のごとく現れた密によって、会社はどう変わるのか?そんなところにも注目して読んでみてください!
『復讐の未亡人』の総評
総合評価:★★★★★
『復讐の未亡人』は、やや過激な性描写が多いですが、読後感の良いスッキリする漫画でした。個人的な評価は文句なしの最高評価「5」です!